カテゴリー「音楽・映画・演芸他芸術」の134件の記事

2019年2月11日 (月)

シークレット・チルドレン(原題 ONE&TWO)

2015年の作品。テアトル系の未体験ゾーンの映画たちで上映された。監督はアンドリュー・ドロス・パレルモ。

マイナーな映画だが、映像も音もなかなかいいじゃないかと思った。クオリティは高い。しかし、ストーリーは地味。瞬間移動するだけで、ゾンビが出てくるわけでもないので刺激が少ない。こういう映画は流行らないね。

監督は今後の作品次第では化ける可能性があるかもしれない。

2019年2月 3日 (日)

ひかりの歌

映画「ひかりの歌」を観ました。放映後、舞台挨拶がありました。杉田協士監督、第4章主演の松本勝さんと並木愛枝さんです。俳優さん二人は脇役ですが見たことのある方も多いでしょう。この映画は4首の短歌をもとにした4章の物語で構成されています。元が短歌ですから、少ないイメージから膨らませるのは難しいのでしょう。はっきりしない話もありました。最後の4章は夫婦の話だったので受け入れやすかったのです。
舞台挨拶付きで、映画ファンには興味をそそりますが、残念なことに客は数少ない。松本さんは住吉区の出身なので、知り合いとかもっと来てもいいのになあ。

Img00254_2

七つの会議

私の趣味のなかに映画鑑賞がある。年に70~80本観るので、趣味だと言って間違いないだろう。これだけの頻度で観るようになったのは3年ぐらい前からだ。

本数を見ていると慣れや飽きも生じるが、いくらか目が肥えてくるということもあろう。つまらないと思う作品の割合が少なくなったと感じるのは、飽きのせいなのか、肥えた目のせいなのか。

ちなみに、2017年、2018年それぞれ私のベスト5を挙げておこう。本数が限られるので、一般の批評とはずれているが、趣味だから仕方がない。もっとも、映画評論家だって評価が分かれるだろう。


2017年
①沈黙
②エリザのために
③ありがとうトニ・エルドマン
④ハート・ストーン
⑤ローサは密告された
2018年
①ビート・パー・ミニット
②ビッグ・シック
③万引き家族
④ブリグズビー・ベア
⑤ボヘミアン・ラプソディ

こう見ると日本の作品が少ない。見方が厳しくなっているかもしれないが、テーマのえぐり方が甘いような優しいような気がする。目に見えない表現への制約があるのかもしれない。報道の劣化と同じ現象なのかもしれない。
さて直近で観たのは「七つの会議」だ。扱われているのは、企業における品質にかかわるデータ偽装で、実際にその手の事件が続いているだけに興味深い。ただし、時間の制約で話は単純だ。基本的に娯楽映画なので、ユーモアを交えつつ見やすいように作ってある。
野村萬斎と香川照之は実力者で、その演技の派手さでは「歌舞伎対狂言」というのような表現をしたくなるほど印象的である。

今日も、邦画を観る予定である。
 

2017年10月29日 (日)

辻井伸行 ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番

 音楽は文化である。世の中には、差別もあれば、ハンデを負った人への慈しみや同情もある。だから、そういう要素を抜きにして文化である音楽を語ることはできない。
 
 私が辻井伸行を聴き始めたのは、ほんの4、5年前だが、彼が全盲であるという情報がしっかりインプットされた状態で聴くことになった。最初は私の頭はその情報に圧倒的に支配されて聴いており、彼の演奏はほとんど聴こえていなかったのである。しかし、聴き続けるうちに全盲の情報は少しずつ薄らぎ、演奏を楽しめるようになってきた。とはいえ、やはり全盲の演奏家辻井伸行という認識がなくなるわけではない。
 
 わたしはその認識を完全に排除して、演奏そのものを、音そのものを聴こうとしていた。しかし、それは無理な話で、間違ってさえいる。音楽自体が、人間の生活や感情の表現であるから、「純粋」音楽などというものはないのである。
 
 辻井伸行が全盲だからという理由で感動する人もいれば、そこからより自由になって演奏を楽しんでいるひともいるだろう。それでいいのである。そこに何ら間違いはない。演奏する人たちに多様性があり、聴く人にも多様性がある。
 
 あれこれ言っても、辻井伸行が高く評価されていることに疑問の余地はない。
 

2016年12月25日 (日)

今年観た映画を振り返ると

①家族はつらいよ...
②ロクヨン前編
③ロクヨン後編
④或る終焉
⑤シン・ゴジラ
⑥栄光のランナー
⑦後妻業の女
⑧★生きる
⑨怒り
⑩白い帽子の女
⑪エル・クラン
⑫★七人の侍
⑬淵に立つ
⑭湯を沸かすほどの熱い愛
⑮人間の値打ち
⑯聖の青春
⑰誰のせいでもない
⑱★砂の器
⑲この世界の片隅に
⑳幸せなひとりぼっち
㉑ミス・シェパードをお手本に

以上ですが、★旧作を除いて自分なりにいいと思った3本を挙げますと、④ある終焉、⑬淵に立つ、⑳幸せなひとりぼっち、です。はっきりした基準があるわけじゃありませんが。おまけにもう一本、⑪エル・クラン。こういうことがあったということがすごく恐ろしい。

2016年8月28日 (日)

後妻業の女

「後妻業の女」を観てきましたがね、まあ品のない映画ですわね。エロあり、暴力ありで、大阪のおばちゃんの図々しさやだらしなさが誇張されていて、観ていてしんどかったなあ。大竹しのぶは上手いから監督のイメージ通り演じ切っていたのではないかと思う。

何年か前に、実際に4、5人殺した後妻の女がいました。全然色気もないのに騙されるのだから男もよほど阿保なんだと思いましたが、それなりに巧妙な手口があるんでしょうね。

私など財産がないから狙われることはない。安心です。しかし、保険金をかけられたら金にすることはできる。とにかく金が一番怖いんです。

この映画、騙されないようにね、という警鐘にはなっているでしょう。とはいえ、騙されていると分かっていても満足な場合もあるとか・・・。

*遺言状の作り方は勉強しておくほうがよさそうです。

 

Image

2014年9月 1日 (月)

木馬亭 甘味けんじライブ

 東京へ行ったついでに浅草へ。目的の浅草演芸ホールは昼前だと言うのに満席。そこで、折角来たのだからと木馬亭に入りました。

 昨日は特別興行で、「第13回甘味けんじライブ」をやっていました。実はこの人知りませんでした。Wケンジの弟子でぼうず漫談が芸のスタイルです。進行役は風呂わくぞうで、ゲストとしてチャンス青木、Wモアモア等。そして特別ゲストはザ・ガードマン等で活躍した俳優の藤巻潤。歌を数曲歌いましたがなかなか上手でした。実はこの人78歳なんです。とてもそんな歳には見えません。驚異です。

 チャンス青木、風呂わくぞうが見れたのは収穫でした。金曜の夜の救急車騒動(尿管結石)から始まって密度の濃い週末でした。

10592916_543895289073104_7012361756

2014年8月 3日 (日)

「二つ目の窓」を観る

 映画「二つ目の窓」を観る。観た後の感じは、悪くない。私としては「私の男」よりも好きな映画だ。奄美大島の住民たちの唄や踊りが心を和ませてくれる。そしてラストのシーン。主人公である少年と少女が手をつないで裸で海中を泳ぐ。美しい海のように澄んだ世界だった。

 最後の方で、樹木を伐採する(自然の破壊を表わしているのだろう)シーンで、木を切り倒す機械に、大きく「KOMATSU」と書かれている。ポジティブなイメージは生まれないわけで、コマツにしたら有り難くない話だろう。

163945_01_2

2014年7月20日 (日)

WAR-ED ホッとする清々しい歌声

 今日は梅田の浴衣祭りで、WAR-EDのライブを、「時空の広場」、「NU 茶屋町」の2会場で聴きました。争わない世界を歌う彼らは、ウクライナ、イラク、パレスチナなどの憎しみの連鎖に絶望的になってしまう私たちに、ごくごく細くはあるが、希望の歌声を運んで来てくれます。

Wared04

2014年3月18日 (火)

永遠のゼロについて

 私はかなり大きな勘違いをしていた。この映画は反戦映画なのだと思っていた。そう思ってみていると、そのように見えてくるものだ。戦争で命を落とすことの馬鹿馬鹿しさを感じていた。

 振り返ってみると、特攻で死ぬことの美化が見られた。またゼロ型戦闘機に対する憧憬もあった。私は観ていて、いくつかの違和感を覚えた。その一番は、主人公が特攻していくときに「ニヤッ」と笑うシーンである。なぜ笑わせたのか。もはや、そこには正常な精神が存在しないという意味に受け取ったが、実は、それは一種のヒロイズムへの酔いしれであったのか。

 もう一つ、主人公の後輩で生還する人物がいるのだが、彼は主人公の残された妻と子に長く世話をする。そしてその人物と妻は結ばれる。その時に、確か「初めて会った時から好きでした。」というセリフがある。これは実に浅薄なセリフに覚えた。もっと言葉の選び方があったのではないか。

 最後に、これも生き残って日本に帰り、やくざの親分になった人物が登場するが、この役者の芝居はこの上なく下手であった。

より以前の記事一覧