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2016年8月20日 (土)

コンビニ人間

 「コンビニ人間」を読んだ。マニュアル化されたコンビニ内の仕事。そこに自分の居場所を感じる主人公。とはいえ、誰もができる仕事ではない。顧客に、欲しいものを余計な手間をかけずに買い物をさせて気持ち良く帰らせるのが仕事である。そういう仕事に適性のない人間もいる。
 
 コンビニ店員の大半はアルバイトである。それを、正社員になれず30代半ばまで来てしまった男性が負け組だと軽蔑する。自分自身がそういう体制で落ちこぼれたにもかかわらず、落ちこぼれた人への共感はない。そういうことって結構ありそうだ。
 
 主人公は負け組とか落ちこぼれだという意識はない。コンビニが心地よいのである。「部品」となっていることへの心地よさである。しかし、多くの顧客に必要とされる店であり、仕事なのである。仕事が機械的になってもやはり血の通った人間なのである。
...
 そういう人間が蔑視され(30代半ばになる女性が結婚もせず、コンビニのバイトだけを十数年も続けていることがまともでないと世間から見られる)、決してよいとはいえない待遇にあるということをどう見るのか。
 
 必要とされる仕事はみな尊いのだと思う。私はこの小説の意図とは違うのかもしれないが、そう読み取ったのである。

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