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2016年7月 2日 (土)

米軍が撤退したら沖縄はすぐに中国に占領される

 某取引先の人たちとの宴席でのこと。
 どういう話題からそのような発言が出てきたのか忘れたが、ある人(当社を担当している営業マン)の口から飛び出した。かのトランプ氏の話題から始まったような気がする。
 「米軍が撤退したら沖縄はすぐに中国に占領されますよ。」
 私はその発言内容に同意できないが、酒宴の空気もあり、そんな場で論争するわけにもいかず聞き流した。
 ●米軍が沖縄から撤退する可能性はあるだろう。しかし、あるにしても、すぐにではなく数年の交渉を経てのことであろうし、撤退自体にも数年はかかるだろう。
 ●その間に、撤退後の日米関係についてどうするのかは当然話し合いがもたれ、何らかのルール作りが行われるはずだ。
 ●同時並行的に、政府によって、日中、日台、日韓などの外交交渉も行われるだろう。それを怠るようなことは考えられない。そして、対米と同様に、二国間あるいは多国間の政治的外交的ルールについて合意を得ることになろう。そうでなくてはならない。
 ●米軍が撤退した後には、その規模は分からないが、沖縄県に許容される範囲での自衛隊が駐屯することになるだろう。それは自衛できる程度の武器を持つことになろう。
 ●沖縄には多数の日本人が、長きにわたり生活を続けている。
 中国は、世界が認める日本の主権を侵すことができない。尖閣の問題とは全く次元の違う話である。
 先の発言は、このような背景と外交プロセスを検討した上でのことだろうか。そうは思えない。何かの雑誌に書いてあったことの受け売りか、テレビ(関西系の右翼的な傾向の強いトーク番組などの)での発言に由来するものか。
 無思慮な受け売りは非常に怖い。こういう発言が意外にも聞いたものの頭に残ってしまうことがある。

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