« 蝉の初鳴き | トップページ | 石川啄木の言葉(中野重治の評論より) »

2016年7月 9日 (土)

国に「美しい」という言葉を充てる人たち

 美しい日本を取り戻そうと言っている人たちを見て、彼らを美しいと思いますか。
 「美しい」とは、美しい風景、美しい絵、美しい女性、美しい友情等々、自然や、人間や、文化に対する形容ではないでしょうか。
 美しい国家など、望みもしないし、ありえもしない。そういうものは、特殊な思想的立場の人が抱く、妄想、幻想の類であると思います。
 望むのは、ささやかな幸福や安心のために、日々働き、生きる人々を守ってくれる国家でないでしょうか。この責任と機能を持った国家は、「美しい」ではなく、「頼れる」国家です。
 今の国家は、先ほど上げた美しいものを破壊し続けているのではないか。私は、これをとても、「醜い」ことだと思っているのです。

« 蝉の初鳴き | トップページ | 石川啄木の言葉(中野重治の評論より) »