« 社内アナウンスに違和感(JR西日本、大阪環状線) | トップページ | ダラス・バイヤーズクラブ »

2014年2月24日 (月)

「史上最大の作戦」 → 「プライベート・ライアン」

 昨日は、一日DVD観賞。同じノルマンディーの闘いを題材にした、「史上最大の作戦」と「プライベート・ライアン」を続けて観る。

 内容は対照的。前者は、ノルマンディーの闘いが全体としてどういうものであったかを描いている。後者は、その闘いのなかで特定の兵士がいかに闘い、いかに生きたかを描いている。前者の分類に入る作品には、「トラ・トラ・トラ」を上げることができるし、後者には「プラトーン」がある。どちらにも入らないものとして、「フルメタル・ジャケット」がある。これは「戦争」というものを抽象化し、象徴化して表現している。

 ところで戦争映画はたいてい、一方の側から描かれている。第二大戦であれば、連合国軍の側の視点である。ドイツ軍は出てきても軍幹部だけである。その他大勢のドイツ兵は名前もなく、その生活は描かれない。ただ撃たれて倒れるだけなのである。彼らにも戦う理由があり、その死は連合軍の兵士と同じである。ドイツ兵にとって戦争とは何だったのだろうか。

 「プライベート・ライアン」はスピルバーグの作品であり、評価が高い。ストーリーは面白いし、戦闘シーンがリアルである。しかし、なんだか「美しすぎる」ように思える。血や腹から飛び出た内臓や千切れた自分の腕を拾い上げる兵士は生々しいけれども、決して醜くはない。スピルバーグの上品さだろうか。キューブリックとは違う。

 

« 社内アナウンスに違和感(JR西日本、大阪環状線) | トップページ | ダラス・バイヤーズクラブ »