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2013年12月 8日 (日)

「日本版NSC(国家安全保障会議)は戦争をするための法律」元外交官 佐藤優氏の解説について

K氏:
多分言っていることは大筋正しいんだろうと思うけど、『風立ちぬ』に「その爆撃機が出てきて、それが美しい飛行機だっていう話に改修されちゃってて、みんなそれに違和感を覚えない。だから爆弾が落ちてくる側の視点がなくなっちゃってるわけなんです。こういう土壌の下だと、NSCとか特定秘密法とか、簡単に通っちゃうんですね。」と言及するに至って、一般市民を見下す視線と独善性を感じてちょっと信用ならない感じがしてしまう。自分のこのひねくれ根性は一生治らないと思う。
S氏:
佐藤優を支持しているわけじゃありませんよ。国家安全保障会議なるものを知ろうという趣旨。『風立ちぬ』を観ている人の心理ねえ。感動した人は多かったと思うけれど何に感動したのかな。私は感想として、「あれは恋愛小説だ」と書いたように思うけど、そこばかり見ていた。飛行機の美しさに惹かれた観衆はどれだけいたのだろうか。話は変わるけど、英国の知識人は統治する側にあり、フランスの知識人は大衆に寄り添っていると言われてきた。日本の知識人はどちらにも立っていないという批評家がいました。佐藤優は大衆の側には立っていないでしょう。Kさんはフランス的なのかしら。自分じゃ知識人なんかじゃないと言い張るだろうけど、大衆はKさんみたいなこと書かないでしょう。「大学のサークル」は、知識人を作る場であったのだと思う。見方によればえせ知識人かもしれないが。知識人は、勉強すればするほど大衆からの距離を広げていくのだけれど、それを自覚してストイックにならないといけない。たぶん、大衆とともにある方法は、権力との距離を空けることにしかないのでは。
K氏:
さんがこの方を支持しているとは思わなかったですよ。それからご推察の通り言い張るけど、私は絶対に知識人なんかじゃありませんぜ。もう大衆そのもの。佐藤某の文章を見て「なめんなよ」と思っただけです。まあ敢えていうなら長野県人。ちょっと理屈っぽくてメンドクサイという評価があるらしいから(^^)v
I氏:
かつてのサークル内で知識と無縁で、なおかつ『風立ちぬ』も見ていない私がなにをか言わんやですが、大衆と共にある方法が「権力との距離をあけること」に疑問を持ってしまいます。私の見るところ権力は大衆にすり寄っています。あるいは大衆を取り込んでいます。今日明日の結果も大衆の選択に他ありません。権力との距離をあけることが、大衆からとも距離をあけることだと痛感する今日この頃です。
K氏:
確かに大衆の選択と言えなくはないですが、単に民主党への批判票でありネガティブな選択の結果でしかないし、そもそもこんな暴走すると知っていたら結果は違っていたんじゃないでしょうか。「聞いてないよう~」が正直なところでしょう。佐藤優じゃないけど誰も白紙委任状は渡してないはずです。彼らが本当にやりたいこと、最終的に目論んでいるのがなんなのか私にはさっぱりわかりません。自民党の意思というより官僚の意思なのかもしれませんが。
S氏:
「知識人」という言葉は、自分の思想的スタンスを決める際の道具です。自分を「知識人」として規定することで、「大衆」に対する、あるいは「権力」に対するスタンスを考える。また、思考や発言の整合性を確保しようとする。そういう風に考えている。加藤周一やサイードの知識人論が参考になっています。大衆と自己とを区別することになり、大衆を蔑視する傾向を生まないとは限らないので、そこはストイックに生きるしかありません。
I氏:
防衛庁が防衛省になったのは第一次安倍内閣の時で、佐藤優氏が指摘していることと合わせればまさに一本道です。安倍さんのキャッチフレーズ「日本を取り戻す」。アベノミクスで「経済大国日本を取り戻す」と思って支持する人が多いと思いますが、私は彼が「取り戻す」と言っているものはそんなものではないと思っています。知識人については自分との関係で考えたことがないので、S氏が意識的に自己検証する姿勢にひたすら敬意を表するのみです。私の場合は30年以上この業界にいるので、どうしても「視聴者」「権力」そして「マスコミ」という座標軸の中で考えてしまいます。
S氏:
さんはそれでよいのだと思います。それぞれ座標軸があります。
K氏:
座標軸ですか。考えたことないですね(^^; 大体において刹那的、享楽的、付和雷同で生きてきました。アベちゃんの目指すところは軍事大国化ってことなんでしょうか。特に経済的にはかなりの依存関係にありながら政治的には緊迫感が増している中国との関係において優位に立つためにも秘密裏に進めなくちゃいけないことがたくさんあるとか。。。妄想しちゃいます。それにしてもTVに映る森特定秘密保護法案担当相はうしろから操られてる感が漂いまくってますね。さ~て今日は夜勤だぁ!!
I氏:
私には想像もつかない世界ですが、世界列強がゲーム盤を囲んで戦争ゲームをしている時に、日本は攻撃のカードを持っていない「おみそ」扱いなんだと思います。安倍さんはそれが悔しくて仕方がない。NATO軍がユーゴを爆撃すれば、日本も一緒に「積極的平和主義」のもとに日の丸を日に煌めかして爆撃したいんだと思います。そして万一犠牲者が出れば「靖国」の出番です。彼は感激に震える声で弔辞を読むでしょう。
K氏:
時間の問題でしたが成立しちゃいましたね。韓国も防空識別圏広げるみたいだし、極東のきな臭さに世界の警察?(最近はそうじゃないって)アメリカが黙っているはずはなく、当事者が安保タダ乗りはないだろうとジャイアンに迫られ「うん」と言っちゃったのび太(安倍)くんはこうするしかなかったのかもしれないですね。あ~ぁ。。。
I氏:
仕方なくこうしたのではなく進んでこうしたのだと思います。安倍さんは心の底からこれが正しいと信じているのだと思います。悪気は全くなく、本当にこれが国民のためだと思っているのだと思います。
S氏:
信念の政治家ですね。「美しい」国を作りたいんでしょう。そういうのが一番怖い。土建屋政治家の方がましです。
K氏:
そうだとしてもこの拙速さは何か(例えばジャイアン)の力が働いていたとしか思えないです。
S氏:
基本的な枠組みとして、アメリカに従属した国家であるということはあります。安倍さんの首相としての最終目標は、憲法改正でしょう。そこに驀進しています。一歩近づきました。
I氏:
アメリカの圧力はあったとしても一因に過ぎないと思います。うちの政治部の分析では、①審議するほど問題が露わになる。②早くやらないと支持率が下がる。…さっさと決めてほとぼりが冷める時間を取って、集団的自衛権容認、そして憲法改正をこの任期中に目処をつける。ということのようです。

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