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2013年11月 3日 (日)

正倉院展

 先週、恒例の正倉院展に行ってきた。開催2日目だったが、午後遅い時間帯だったので、制限なしに入場できた。それでも中へ入ると混んでいて、牛歩の歩みであった。

 展示品は毎年入れ替えがあって、今回の目玉は「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」である。工芸品の値打ちはよく分からないが、細かな細工と色付けが施されている点には感心する。織物も多数展示されているが、かなり傷んでいるものが多い。また、この時期は着るものは地味である。それよりも、毎年感じるのは、当時の役所で官吏が書いた文書の字の美しさである。毛筆しかなかったのだからとも思うが、立派な字である。

     
 浅はかな知識で言うが、当時は中国を真似て、律令制国家建設に力を入れていた。戸籍を作り、国家が民に一定の耕作地を与えていた。しかし、租税があり、労役・兵役もあり、生きていくのに汲々とするレベルであったようだ。まだまだ生産力の低い段階であり、理想むなしく次第に崩壊していく。国家が弱体化し、私的な領域が拡張する。 

 正倉院展もよいが、常設の仏像の方がゆっくり見られるし、心を惹かれる。いろいろな表情があって面白い。穏やかな表情は心が落ち着く。この近くの法隆寺へ行けば、奈良時代よりもさらに古い仏像があり、そのうちいくつかは国宝である。白鳳時代の仏像は、まだ日本化していない、ふっくらした顔であったような記憶がある。概しておおらかな要素は古い時代に見られるように思う。

Syousouin

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