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2013年10月 6日 (日)

人のつながりが安全を保障し、命を守る 

  「絆」という言葉がよく使われるようになった。それだけ人と人とのつながりが希薄になっているからである。

 関係の希薄化はリスクを増大させる。孤立化は人を死に至らしめる。

①若者の孤立化
 就活に失敗し、非正規雇用者として不安定な職場を転々とする。そこでは継続的な人間関係を築くことができない。親にいくらかでも余裕があれば、その庇護のもとに入ることができるが、そうでなければ難民化していく。あったとしても、いずれはそうなるのだ。同じ境遇にある人たちがネットワークを構築することは難しいだろう。生活に汲々としている人間にそういう活動はできない。外部の力に頼らざるをえない。

②老人の孤立化
 貯蓄のある老人、あるいは一定の年金が保障されている老人はよいが、そういう条件がなければ生活は苦しく、潜むようにして暮らしていかなければならない。子がいたとしても、子の生活も楽ではない。今後老人福祉への予算が削られて行けば、それに伴い若者と老人が、また老人同士がつながる機会を失っていくであろう。

③地方の孤立化
 これについては何度も書いてきた。過疎化、高齢化は大きな流れである。地方の市町村では、男女の人口構成比を見ると女性が大幅に上回っている。いかに高齢者が多いかということである。このような自治体は財政が脆弱である。人が済まなくなったエリアの生活基盤整備、安全対策に予算を投じなくなる。そしてますます疲弊していく。都市とのつながりも弱まっていく。

 ほかにも、同じような現象は見られるだろう。市場経済の深化、グローバリズムの進行はそれに拍車をかける。規制緩和は、地域における人間関係の切断を生む。資本と人間の関係だけになり、横の関係は失われるのである。

 【追記】

 親同士の関係が薄れると、子供同士の関係も薄れる。学校よりも学習塾での関係が深くなる場合もある。そこでは目標の共有があるから連帯感が生まれる。生活にゆとりのある家庭の子は、精神的にも落ち着きを持つことができる。

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