« 許されざる者 | トップページ | 1億円か100万円か »

2013年9月22日 (日)

本屋の立ち読みから 張本勲、大滝秀治

 

 何度か書いたが、週末は大手の本屋で立ち読みするのが日課になっている。梅田でいうと、混雑している紀伊国屋には行かず、余裕をもって見られる茶屋町のMARUZEN&ジュンク堂書店か堂島のジュンク堂のいずれかにしている。

 そこで2時間ばかり立ち読みして(ここは椅子まで用意してくれているので座り読みができる。私は基本的に座らないが。)そのお礼として文庫か新書を1~2冊買うというパターンだ。だから読み逃げではない。

 さて今日読んだ中では、元プロ野球選手の張本勲さんについて書いてある文章が面白かった。張本さんは昭和15年に広島で生まれたが、その年に両親と兄、姉とで韓国から渡ってきている。来てすぐに生まれた子だ。そして、昭和20年に被爆している。プロ野球選手で唯一被爆者手帳を持つ男である。

 子供のころは喧嘩が強かったので在日としていじめられることはなかったという。それよりもプロ野球の選手になってからの方が差別されたという。兄が野球選手としての道を開いてくれた。広島商業と広陵高校を受けたがダメで、大阪の浪商に進む。兄も大阪に出てタクシーの運転手をし、収入の半分以上を張本さんのために使ったという。

 張本さんの野球の才能は素晴らしいもので、私も現役時代のプレーを見たことがある。低い弾道で左右に打ち分けるバッティングは超一流である。イチローよりも打球に力があったように思う。そういう実力があったのだが、実は彼にはハンディキャップがあった。子どもの頃に負った火傷で右手の小指と薬指が癒着し使えなくなった。これは野球選手として致命傷に近いハンデである。これをはねのけて、最多安打記録と500本を上回る本塁打の記録を残したのである。プロの選手に厳しいのはこういう背景があったのである。

 今日書きたかったのはこのことだが、おまけでもう一つ。大滝秀治さんが自ら書いたエッセイのなかの事実。大滝さんは若いころの中耳炎がもとで、片方の耳が聞こえなかった。これも役者としてはハンデだと思うが、日本でも有数の役者になったのである。

« 許されざる者 | トップページ | 1億円か100万円か »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 許されざる者 | トップページ | 1億円か100万円か »