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2013年9月 7日 (土)

原因をたどらないと真の解決はできない メンタルヘルスへの対処

 先日も書いたのだが、メンタルヘルス不調者が急増している。特に「うつ病」と思われる症状で通院したり、休職したりする人が増えている。

 会社で、不安感や意欲の低下などを訴える社員が出現すると、まずは精神科医に掛かりなさいと助言する。それは会社としてやるべき対応を行ったという言い訳のようにも見える。その対応で本当にいいのか。

 長期に欠勤する場合、医師の診断書をもらってくる。そこにはたいてい「うつ状態」と書いてある。はっきり「うつ病」と断言している例はほとんどない。ということは、うつ病の定義に当てはまる条件を満たしていないということであろう。それでも医師は薬を処方する。薬を飲むと一時的に精神が落ち着き、良くなったように見える。

 ある精神科医によると、病気でもないのに薬を長期に服用すると、その副作用で病気になるらしい。薬物性のうつ病というらしい。もともとがうつ的症状を訴えて来院しているので、うつがひどくなったとしても薬のせいだとは思わないようだ。これで得をするのは医師であり、製薬会社なのである。

 うつ状態に陥ったのには何らかの原因がある。医師もまともなら、症状を聞くだけではなく、その原因についてヒアリングするだろう。そしていくらかのアドバイスを施す。しかし、医師の立場では「患者」の生活まで深く踏み込むことはできない。

 このような患者を完治させることは、医師にはできないだろう。手段としてはどうしても投薬になってしまう。「あなたの病気は薬では治せない。原因と思われる事柄について、会社の担当部署や家族と相談しなさい。」と言って、患者を帰す医師はどれだけいるだろうか。

 うつ状態の原因は、他の病気の症状で表れている場合を除き(別の疾患の影響で気分が重くなる例は多いようである)、主に人間関係にあるように思われる。職場であれば、上司や同僚との関係であるし、家庭では配偶者との関係であったりする。当事者同士に加え、仲介者も入って関係をどう改善すれば皆が明るく前向きに生きていけるのか考えなければならない。そこに立ち入らなければ真の解決はない。

 投薬は、問題解決の回避である。私自身の経験からもそう思う。私の場合は環境を変えることであっという間に回復した。もっと早くそういう判断をしていたら苦しまずに済んだのである。ぎりぎりの状態まで行ってしまったのは、医師と薬に依存してしまったからである。

 とはいえ、環境がすぐに変えられる人はラッキーだ。生活のためには今のポジションを離れられないという人は分かっていても別の方法に頼らざるを得ない。「変われる条件」が多数存在していること。多様な生き方が可能な社会であることが、この手の苦しみから人を救うのではなかろうか。

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