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2013年8月31日 (土)

獣害

 お盆休みに実家に帰った。久しぶりに高校時代の友人であるU君宅に他の友人2名とともに集まった。U君の実家はかつて民宿を経営しており、空き部屋がたくさんある。

 そのなかの一人であるM君とは30年ぶりの再会であった。齢はとったが、人間根本的には変わらないものである。もう一人30年以上会っていないN君も来る予定であったが、家の事情で来れなかった。これは残念だった。身内で「青砥事件」と呼ばれる災難に遭遇したのは彼との因縁である。

 さまざまな話題が飛び交ったが、そのなかで意外な事実を知ったのでここに記しておく。H君と同じ演劇部にいた岡室美奈子が、現在早稲田大学の教授になっているという事だ。それなりの立場にいる人物なので実名で上げておく。

 さて、今日書きたいのはU君の父上から聴いた話だ。それは、老人が育てた畑の作物が獣に荒らされるという話だ。猪、鹿、猿がその犯人だが、特にひどいのが猪だという。猿はいたずらする程度だが、猪は根こそぎ荒らしていくという。柵を作ったり網を張ったりしない、無防備な状態で耕作を続けることは不可能だと言っていた。

 獣が人里まで下りてきていることにはいくつかの理由があるだろう。個体数が増えれば生息地域が拡大する。人口が減少すれば人間の生活域に近づきやすくなる。人間が住む世界が獣に奪われていくのだ。これは地方の衰退の一側面でもあるのだろう。

 紀勢本線が走る東紀州地域では、列車と鹿の衝突が多発している。私の乗った列車も一度遭遇しているし、U君の父上は二度経験したらしい。これはかなりの確率である。獣に罪はないとはいえ、人間も暮らしていかねばならない。それも地方に残された老人のことである。一定の駆除は許されても然るべきである。

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