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2013年4月 5日 (金)

黄害の国から

 この冬、中国では粒子状物質の排出による人体への影響が問題化し、それは偏西風に運ばれて日本にも飛び火した。どの程度の健康被害があるのか定かではないが、産業革命期のロンドンを思わせるような大気汚染である。

 この問題を考えているときに、自分が子どものときには日本にも数々の公害問題があったことを思い出した。四大公害病として有名なのは、水俣病、第二水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくであった。公害物質の排出規制の甘さが指摘され、公害大国として世界に情報発信されていた。

 私の生まれ育ったところは立地の悪さから工業化が進まなかったので上記のような公害問題は発生しなかった。そんななかで、身近に感じた公害は、列車からの糞尿の垂れ流しである。(これを一部では、「黄害」と呼んでいた。)
 私の家は国鉄の線路に沿った土地に建っていたので、枕木の上などにちり紙がへばりついているのを目撃した。すぐに乾燥したり、雨で洗い流されて、臭いを感じたことはなかったが、今考えれば直接落とすというのは環境や衛生を考えないやり方であり、現在ではありえないことだ。

 日本も40年ほど前は、そんな状況であった。経済成長し、公害が社会問題化し、規制が厳しくなって、次第に改善されていったのである。中国で起こっていることは問題であり、対策を講じなければならないが、決して笑うことはできない。逆に、かつて経験しただけに、汚染物質を取り除く方法などについて助言できるのではないだろうか。もっとも、相手も聞く耳を持たばければならないが。

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