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2012年11月 4日 (日)

厳しい日本経済の現状 どうやって抜け出すの?

 最近、新聞などの報道で目立つのは、上場企業の業績予想下方修正である。そして、そこには「一転」という言葉がくっついている。

 政府や日銀の景況判断が悪い方向を向いているのは周知のことだが、個々の企業業績でも悪い数字が出てきている。ここには様々なレベルでの問題が結果として反映している。それを十分に整理できていないので、まとまった解釈や意見を述べることはできないが、断片的に感じるところを書いてみたい。

 根本には失われた20年と言われる構造的な問題がある。

 パナソニック、シャープの赤字は海外企業との競合における戦略の難しさを示しているし、デジタル化した家電の戦略の難しさも示している。薄型テレビが急速に普及し始めた時に、液晶パネルの製造を軸にした大型の工場建設に各社がこぞって投資を行った。この時には、多くの人が回収できるのだろうかと心配した。普及につれて価格が下落していくことが見えていたし、一巡すれば売上台数が減少するのも予想できた。しかし、他にまとまった売り上げを見込める製品を見いだせなかったので、競争に飛び込んでいくしかなかったのである。あそこで当社はやらない、別の道を行くとの決断は難しいことだった。

 自動車の場合は、まだましだった。自動車という単一のカテゴリーのなかでの闘いだから、変化は激しくなってはいるもののまだ組みやすい。早くから世界戦略を練り、現地化も進めてきた。他社に真似されにくい技術もある。とはいえ、たとえば電気自動車が急速に普及すれば家電と同じようなことが起こるかもしれない。

 新聞に載るような大企業のことはよく目立つが、中小のところでも厳しい状況が生まれている。長引くデフレ、市場の縮小に苦しむ。国内の需要に依存する製造業はおおむね厳しいだろう。出荷量には大きな落ち込むがなくても単価が下がるので売り上げは上がらない。原材料の価格はなかなか下がらないので利益は出しにくい。コスト削減、コスト削減と叫び続け、それは人件費にまで及ぶ。正社員を絞り、有期雇用へと向かう。コスト削減、効率化も永く続けているとやる方が疲れてくる。

 欧州危機、中国の成長鈍化、長引く円高などで大手企業の業績悪化、リストラがさらに進むと内需も委縮する。お金を使わない。使わないからさらに市場は縮小する。まさに負のスパイラルである。ここに抜本的な挽回策があるだろうか。日本にできること、日本にしかできないこととは何なのか。日本の文化の特長はどこにあるのか。自分の会社の強みはどこにあるのか。

 内定のでない学生が今年だけでも10万人以上いると言う。若い力を活用できない。もったいない話である。バランスを失った社会である。この力を活かせる産業はありえないのか。多分、これは企業単位で考えても答えの出る問題ではない。政治家さんよ、必死に考えてくれよ。そして財界もそれぞれの企業が内部留保の一部を差し出して、政策を支援してくれよ。このままでは全滅してしまうぞ。経営なんか、成り立たなくなるぞ。それとも外国に逃げる気か?

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