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2012年7月16日 (月)

分かっている人の文章はよく分かる

 当たり前のような話だが、ものごとが分かっている人が書いた文章は読んで分かりやすい。逆に言うと、分かっていない人の文章は分かりにくいし、分かりにくい文章を書く人はその中身について分かっていないのだと言うことができる。

 もっとも、扱っている分野が普通の人には理解しがたいものであれば、いかに文章が平易であっても分かることは難しい。そこで使われる概念そのものが一般の人間の発想では追いつけるレベルではないからだ。たとえば、原子物理学の本で、質量はなぜ生まれるかという類のテーマについて記述してあれば、一般向けの新書であっても容易に理解されないだろう。われわれには「見えない」世界の話だからである。

 会社では数多くの報告書が作成される。そして分かりにくい内容のものが多い。文章能力の問題でもあるが、単純にそれだけの問題ではない。扱う仕事のことがよく分かっていれば、そのことについて筋道を通して書くことができる。「分からんなあ」と思って説明を求めると、その説明も分からないことが多い。結局、「分かりきらずに」書いているのである。

 分かっていない人が報告書を書いても、よい結論を導き出すことができない。起こっている事実をつかんでいない。問題が何か絞れていない。問題が起こる要因が明確になっていない。的から外れた対策が提起されている。そんな結果になっている。だから当然成果は小さい。

 何か月も前の報告書と今の報告書と比較し、幾分言葉は変わっていても本質的には同じことしか書いていない場合がある。この人は、ただの一歩も前進していないのである。そういう人は結構多いのではないだろうか。ただ決められた仕事をこなすだけで、質的向上を見ない人である。

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