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2012年7月22日 (日)

GTO

 火曜日の夜10時から放送されているテレビドラマだ。子どもが観ているので、遅い食事をしながら横目で見ている。主演はEXILEのAKIRAだ。1998年の前作は反町隆史だった。

 原作が漫画なだけにストーリーは単純だ。結局は、暴力に対しては暴力を以って制するという話である。悪に対して、暴力によってしか対応がとれないのは個で戦うからである。GT0には友人2人がいるが、3人では個で戦っているのと同じである。

 大勢をオルグして組織の力で対抗するストーリーを期待したいのだが、そういう話には長いプロセスが必要になるので、一話完結のドラマとしてはまどろっこしいのだろう。いきおい、超越した暴力で敵を圧倒して終結させる。これは、水戸黄門で印籠を出して一件が落着するのと同じ組み立てである。さすれば、このパターンは昔から変わらないことになる。印籠で解決してしまうのは、卑怯なやり方である。人格ではなく、権威で相手を屈服させるのだから。

 こういうドラマにはリアリティがないが、そもそも黄金バットの紙芝居と変わらぬものなのだろう。GTOが戦う一味は、一人ひとりかかっていくが、それだから倒せるわけだ。一斉に向かっていけばGTOは身動きできなくなる。水戸黄門のクライマックスも同じである。

 ただ見てすっきりすればよいのかもしれない。いや、やっぱりすっきりできないなあ。ああいうやり方では実際問題解決できない。そういう目で見ていればいいのだが、組織の力に対する信頼感を育てられない社会で、ドラマが流している気分だけが独り歩きすると、実際の生活には絶望しか残らないのではないか。

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