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2012年7月21日 (土)

高校野球の観戦にて思う零細企業と大企業との差

 高校野球の地方予選では弱小チームと強豪チームとの試合が見られる。そこではチーム力の違いがはっきり分かるのだが、その差は零細企業と大企業の差に置き換えて解釈することも可能だ。

 個々の選手の力量の差は、個々の社員の力量の差になぞらえることができる。強弱二つのチームの選手を比較すると、体格の差と運動能力の差がはっきりと分かる。体格は、グラウンドに姿を現したところですでに目につく。体幹が細く、特にお尻から腰にかけてが貧弱である。次にキャッチボールを始めると肩の強さ弱さがはっきり分かる。投球の正確さも違う。また、動き出すと走力の違いも分かるし、動きのバランスにもはっきりとした違いが出ている。
 零細企業の社員と大企業の社員の能力差も同じ程度であるに違いない。企業に入る前の能力差もあるし、入ってからの訓練の質と量によってさらに違いが広がる。リテラシーの力、会話の能力、論理的な思考力など様々な種類の能力において差がある。

 次に、組織プレーのレベルの差は業務のレベル差として考えられる。大企業では効率的なシステムが構築されており、一つひとつの業務が標準化されており、訓練もされている。野球では、送球ミスが起こった時の対応としてカバーに入る基本プレーがあるが、弱いチームの選手はそれさえも不徹底である。もちろん、ボーッと突っ立っていることはないが、動きは緩慢である。とにかく動かないのである。それは、勝つためにやるべきことを自ら放棄しているのであって、グラウンド内を自由に動き回る権利の放棄である。

 最後に監督の差を上げておこう。鍛えられた駒は動かしやすい。監督の力量というものは、試合が始まるまでにほとんど発揮されているのである。チーム力の差が大きく離れている場合は監督の差など問題にすべきものでもない。拮抗している場合に、その比較の意味が生まれる。零細企業の経営者は監督として指揮する場合もあるが、自らバッターボックスやピッチャーマウンドに立つことがしばしばである。ここは野球と違う所だ。そして、彼だけが大企業の有力な選手と戦える凄腕を持つ。しかし、限られた場面のことであって、長丁場の試合を強いられたなら、やはり勝つことは難しい。社員の力量を高めない限り、組織の力は大きくならないのである。

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