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2012年6月24日 (日)

淡谷のり子

 淡谷さんのことは、私より上の年代であればよく知っているだろう。音楽学校で声楽を学び、その実力は高く評価されていたが、生活のために流行歌の世界に飛び込んだ経歴はよく知られている。「別れのブルース」が代表的なヒット曲であり、懐メロの歌番組でしばしば聞くことがあった。また晩年には、ものまね番組の審査員などもやって視聴者を楽しませていた。

 先日書店で淡谷さんの自伝的な作品を買ってきた。なぜ淡谷さんを気に入っているかというと、彼女の歌に対する姿勢が明確であり、その信念がびくとも動かないからである。歌で大衆を楽しませ、癒すことが淡谷さんの天職なのである。戦時中は、自分の歌いたい歌を禁じられた。それを許さない戦争を憎んだ。政治的な判断によるものではなく、大衆の必要とするものを奪う理不尽さに対する、素朴な怒りであったろう。

 まっすぐで、ある意味単純な人である。やりたいことをやる。言いたいことを言う。歌いたい歌を歌う。そういう人生であった。私も、できることならそう生きたいと思っているからだろうか、淡谷さんを尊敬してやまない。

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