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2012年5月19日 (土)

採用は難しい 人事担当の嘆き

 学生たちからの情報だと、今の段階でかなり内定が出ているらしいが、昨年と比べても厳しいという声も聞かれる。

 私の会社は、いつも書いているように小さな会社なので、採用予定人数が少ない。今年は技術系営業系ともに数名であった。会社説明会を経て、応募者は予想に近い人数が集まった。そして絞り込んでいって、最終の面接には、採用予定に若干プラスした人数を残した。ただし、本来はリスクを見てもう少しプラスしたかったのだが、期待する評価に届かなかったので敢えて加えることをしなかった。おそらく、このへんの判断は他社にも共通しているのではないか。あまり無理をしないというスタンスがある。

 さて、その続きだが、まず最終面接への辞退者が出た。先に内定が出た他社へ行くという。参考にどこに決まったのか教えてくれというと、名の知れた企業だった。ただし、業績の良い会社ではない。平均年収も当社よりはるかに低い会社だ。それでも本人が選んだことに注文を付けるわけにはいかない。欲しい人材だったが諦めざるとえない。

 最終面接後に内定を出した数は、予定を下回った。この人ならと納得できる人材は少ない。人件費が重たくなる状況のなかでは冒険はできない。入ってから育てることもできるが、できるだけいい人をと欲が出る。
 内定者からも辞退者が出る。ある学生は3社から内定が出て他社に決めた。決めた会社はだれもが知っている大きな会社だ。業績も給与水準もよい。まともに比べられたら当社は負けてしまう。彼に対する期待感は大いに伝え、こちらの誠意も理解してくれていたが、会社の差を埋めることができなかった。

 学生が持っている尺度と当社の思いとの間にはギャップがある。当社がいいと思う人材は他社でもいいと思う確率は高い。複数の内定からどこを選ぶかというときに、より大きな会社、より有名な会社を選ぼうとするのは世の大勢であろう。これは受験生が、より有名で、難易度の高い大学に入ろうとするのと同じ理屈である。当社も中身では負けない自負があるが、先の固定化された尺度で測られたら勝ち目がないのである。

 世の中、同じような理屈が循環している。この形成を変えるのは難しいが、採用で言えば、いかに学生の心をつかみ取って離さないか、その方法を考えなければならない。

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