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2012年4月14日 (土)

ユダヤ人大富豪の教え

 本田健著「ユダヤ人大富豪の教え」はミリオンセラーを記録した名著(有名なという意味で)である。

 私が勤める会社のある営業所長が、愛読書として紹介していたので、読んでみることにした。この本は、たまたま出会ったユダヤ人の大富豪から様々な教えを受けるというストーリーになっている。実話のように書かれているが、本当なのかどうかは分からない。あえて言えば、これだけのことを直に教わったのであれば、本田健はもっと偉くなっていてもいいのではないかと思う。

 それはともかく、書かれてある内容の中には、面白いものがある。しかし、私自身が大富豪になりたいと思っているわけでもないし、小富豪にでさえなろうと考えていない。だから、前提としているところに違いがある。先日、久しぶりにドラッカーの本を読んだが、今自身が置かれている立場からすれば、その方がよほど共感できる内容である。

 という前提で、本田健の著書を見てみよう。

 ●好きなことに熱中できる人は成功する ⇔ 医者や弁護士は、得意なこと(周りから褒められること)ばかりやってきた連中 → 報酬に気を奪われている

 ●成功するのに必要なのは、流れを読む力だ。物事の奥深くを見通す力だ。

 ●多くの成功者は、みんな自分の思いや考え、感情やビジョンを紙に書いている。

 ●いい加減なことを口走ってはいけない。本当にその気がないことは言わないことだ。

 ●つき合う人の多くを味方にできれば、君の成功は何倍も早くなるだろう。

 ●人は人を喜ばせた分だけお金を受け取れるようになっている。

 ●それを考えただけでワクワクするような目標でなければ、うまくいかないのだよ。

 こういう中身である。それぞれ大事ことを言っている。ただし、個人がどう生きるべきかという問題に焦点が当たっている。だからスケールは小さい。小さいけれども、自分を律するうえで必要なことではあるだろう。

 ドラッカーの「経営者の条件」を読むと、組織において重責を担う者が為すべきことを取り上げている。ここではやりたいことについてではなく、為すべきことなのだ。ユダヤ人大富豪に言わせれば、やりたいことに高い優先順位を置くべきなのだが、企業の運営に責任を持つ者はそのような意図で行動してはならない。個人のレベルと根本的に違うのである。

 ドラッカーをビジネス書として読むのが普通だが、これは組織論の集大成のような本である。だからスケールの大きさに驚く。本田健も悪くはないし、まだビジネスについての経験が少なく、知識も持たない人にとっては理解しやすいだろう。まずはこれから読み始めればよいのだが、ビジネスの世界で長く生きてきた人間はドラッカーを読むべきである。

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