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2012年4月 1日 (日)

若者よ、打って出よ

 明日、多くの企業で入社式が行われます。就職できた人は、今の世の中では恵まれた人たちだと言えるでしょう。とはいえ、そこには本人の努力があったのでしょうから、素直にお祝いの言葉を贈りたいと思います。

 さて、私は、これからの10年がとても大事だと思っています。個人にとっても、企業にとっても、日本という国にとっても。

 世の中の仕組みや制度が古いままでは機能しなくなっています。実体が急激に変わっていますから、早くそれに適合した仕組みや制度を作らないと発展を阻害します。

 新しい社会の形造りには、中高年も過去に囚われず、積極的に参加すべきですが、やはり若者が先頭に立たなければならない。これから先が長いのだから当然なのかもしれませんが、経験に乏しい点がかえって創造性を引き出すのではないかと期待させるのです。安定した時代には経験がものを言うのですが、変革の時代には障害物になってしまうことがあります。思い切ってやめてしまおうという決断は保守的な人間にはできません。年寄りは、若い者には思慮深さが足りないといって批判するのでしょうが、それを止めるエネルギーはない。ただし、長く権力を握っていた年寄りは力ずくで阻止しようとするかもしれません。

 社会の変化には流れというものがあります。私が思うには、東西冷戦の終結というものが世界の流れを大きく変えてしまったのです。それまで経済成長の面で足踏みしていた大国に市場経済が持ち込まれ、異常な膨張が起こりました。これがかく乱要因となっています。日本の経済成長は冷戦の中で保障され、冷戦の終結とともに零落の道を歩き始めたのです。

 しばらくの間、米中の時代が続きますが、ほどなくそれも終結するでしょう。その先はインドかもしれませんが、はっきりとした予想はできない。日本はそのような大きな変化のなかで、いわば変化の間隙をぬって独自の歩みを続けなければなりません。強い国にぶら下がっていれば何とかなるという考えでは衰退は確実です。創造性を発揮しなければならないのです。

 そこでは、もとに戻りますが若者です。あるいは、年はとっていても若い発想や感性を持った者がリードせざるを得ない。若者に仕事をさせる年寄りがいなければならない。若者はそういう人たちに支援も得ながら、変革に打って出るべきです。待っていては、若者の生きにくい世の中になってしまいます。既得権にしがみつく老いた権力者たちをを蹴散らして、前に進んでください。

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