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2012年4月14日 (土)

新卒採用入門 

 新卒の採用で、数多くの面接を経験させていただいた。来年度の採用予定者は技術系と営業系ともに数名である。この経験のなかから感じたことをいくつか書いてみたい。

 1 今の若者は「正直」である。

 エントリーシートに、志望する企業を行きたいと思う順に5社書いてもらっている。第一番に当社を書いてもらっている学生が多いが、かなりの人数2番目以下に書いている学生がいる。「正直に」書いているのだろう。私であれば、嘘でも一番に書くだろうが。

 2 尊敬する人は身近な人

 尊敬する人を聞いたら、父親や先生が多かった。たまたま立派な親を持つ学生が多かったのだろうか。私は息子から尊敬などされていないと思っているのだが。歴史上の人物や現代の政治家や経営者や文学者などの名前は全然出てこなかった。本を読まなくなったことが影響しているのだろうか。それとも意識が内向きになっているからだろうか。

 3 本を読んでいない

 2のところでも触れたが、本は読んでいないようだ。特に子どものころに読んでいない。学生になってからは、ミステリーや恋愛小説などを読む人が何割かいる。私の年代は、娯楽がなかったせいもあるだろうが、図書室で借りたりなどして月に数冊は読んでいたのではなかろうか。
 記憶に残る本を聞いても、何も出てこないか、図鑑だったり怪傑ゾロリのような子供向けの本だったりした。したがって、名作に心を揺さぶられてというような経験をしていない。

 4 少しピントを外している場合がある

 これはどこにでもあるような話かもしれないが、面白いことがある。ある学生は学歴に「河合塾卒業」と書いていた。予備校の卒業とは何を意味するのだろうか。
 別の学生は、特技に「円周率を20ケタまで暗唱できる」と書いてあった。それぐらい誰でも覚えられると思うのだが。その点について聞いてみると、もとは70ケタまで覚えていたのだが忘れてしまい、今は20ケタなのだそうだ。興味を引かせるために意識的に書いたのなら、それも作戦のうちか。

 5 何かを成し遂げたかどうか

 サークルで運営に苦労したというような経験はほとんどの学生が持っている。これだけでは決め手にならない。何かの資格を取るために勉強したという学生は、それなりに努力をしているから考え方がしっかりいるし、当然知識も身についている。これは強みである。遊んでいた学生とは差が出てしまう。

 6 成績表がものを言う

 成績だけで測ることはできないのは承知しているが、判断に迷った場合は成績表が頼りになる。「優」が並んでいると安心できる。努力した証であるし、いろいろな分野を幅広く勉強していることは仕事をしていてもプラスになる。成績を見てもらえないと頑張った甲斐がないというものだ。

 7 総じて女性の方がしっかりしている

 これは昨今の一般的傾向であるらしいが、受け答えや表情や声において女性が勝っている。就職の環境・条件が厳しいから必死さが出るという面があるし、勉強量は女性が多いのであろう。

 8 採用の合否はある意味「理不尽」である

 就職には入試のような客観的な基準がない。テストだけで決めるなら、基準は公明正大である。しかし、採用は、技術系は試験結果もかなり考慮されるが、全体に採りたい人物像に近いかどうかが基準の一つとなり、最後はそこで判断することになる。ここでは面接者の経験や価値観が結果を左右する。そこで面接者に存在感を与えることも実力であるという捉え方はできるが、多分に主観的であることは否めない。

 9 内定が出る学生は集中するというが、なるほどと思う

 会社説明会で質問に来て、見どころがあると思った学生がいたが、一次面接を当日にキャンセルされてしまった。断定はできないが、他に引っ張られた可能性がある。まだ時期は早いが、優秀な人材は多少のリスクは承知で囲ってしまうことも必要だ。

 10 正味の体育会系は厳しい

 企業によっては営業職に体育会系を優先して採っている。体力勝負、根性勝負の営業ならそれもありだが、一般的には考える力が要求されるから、条件的には厳しい。
 当然ながら時間の大半を練習に費やしているから、勉強はしていない。質問しても期待する答えが返ってこない。

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