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2012年3月31日 (土)

辻井伸行 ショパン・バラード♯1

 有名なピアニストも数々いるが、同じ曲を聴き比べてみると面白い。素人の音楽鑑賞だから、客観的な判断基準を持たないので、好き嫌いの範囲を出ない。したがって、いい加減なものであるが、思うところがあるので書いている。

 同じショパンのバラード♯1を、ホロウィッツ、ルービンシュタイン、リヒター、ポリーニ、アルゲリッチ、辻井伸行の演奏で聴き比べる。目的は辻井伸行を相対評価することだ。

 もちろん、名だたる名演奏家たちと同列に並ばないことは承知の上である。辻井伸行の評価は高いようだが、まだ若いし、ハンデもある。ピアニストにおけるこのハンデは、津軽三味線におけるよりも大きな影響を持つことは素人にでも分かる。その分は実際のところ割り引いて考えるべきだろう。もちろん、これからますます技と感性を磨いて、そんなハンデなど吹き飛ばしてくれることを期待したい。

 これからは、ほんとに素人の勝手な感想であるので、これを読まれた専門家には笑われるだろう。

 ホロウィッツ・・・ダイナミックである。少しやかましすぎるのではないかと思うほど力強い。技と演出で他の演奏家が真似できない世界を創りあげている。

 ルービンシュタイン・・・それほどはっきりした特徴を感じない。しかし上手だと思う。ピアノの演奏はルービンシュタインを基本に聴いていけばいいのではと思う。

 リヒター・・・躍動感がある。聴いていて楽しい。実際に聴けたらどんなにかよかっただろうと思う。

 ポリーニ・・・一音一音がしっかりしている。しかも流れがあり、音に深みがある。この曲を、若い時と白髪になってからの時期とで聴いてみたが、録音の良さも影響しているだろうが、後者の方がよい。

 アルゲリッチ・・・女性にしてはという表現は使いたくはないのだが、女性のなかでは弾き方が力強いと思う。非常に切れ味がある。しかし、時として弾き方が性急になっている印象を受ける。

 辻井伸行・・・これまでに上げた名人たちに比べ、タッチが弱い。繊細さは感じるが、迫りくるものがないので、こちらから聴きに行かなくてはならない。だから、彼の音楽はまだ彼一人で成り立っているのではなく、彼と彼を支持する者との共同の世界ではないかと思う。

【補足】
 
繰り返しになるが、今後の活躍を期待したい。並みの演奏家でないことは間違いないのだから。著名な演奏家は、その演奏にのみ興味があるが、辻井伸行の場合は演奏も含めて彼自身に興味がある。

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コメント

アメリカから、 私は辻井伸行くんのファンです。

I enjoyed reading your posting. For Mr. Tsujii to be compared with some of the all-time-great pianists -- it is already a great honor for him!

I am not in favor of comparing great pianists; they are all superb. I admire many classical pianists, and each of them has something different to contribute. But Mr. Tsujii has a special place in my heart.

Mr. Tsujii is very young, and with a severe handcap that lends a poignancy to his performance. Yes, he has yet to gain the maturity of the other greats. However, for me, I like his youthful exuberance and innocence. He has an exquisite touch and an unusual sensibility. I think his Chopin Piano Concerto No 1 is second to NO ONE, as is his Chopin nocturne No. 8 (Op 27-2).

I look forward to seeing Mr. Tsujii perform in the great musical halls in the world.

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