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2012年2月19日 (日)

組織作りとは「人作り」であり「風土作り」である

 組織は単なる集団とは違い、「目的」を持っている。また、その目的を達するために、人・もの・金という資源を駆使する。資源を上手く活用する仕組みをシステムということができるだろう。組織には行政組織があり、企業や学校があり、アマチュアのスポーツチームなど規模の小さいものもある。

 それぞれ目的には違いがあっても、組織を動かす理屈には共通する部分が多い。だから組織論なる研究のカテゴリーが生まれる。そして、その根本は、組織を構成するのは人であるということだ。人がどう動くか、あるいはどう動かせるかによって、組織目的の達成度合いが決まってしまうのである。

 だから、組織にとっては人づくりが肝心かなめの条件である。目的に信念を持ち、かつ能力の高い人が数多くいれば、あとは組織のトップがよほど無能な人間でない限り負けることはないだろう。ところが、それだけ上質のメンバーを数多くそろえることは簡単でないのだ。

 一人ひとりの信念と能力に加えて、組織風土の問題がある。組織には一定の期間に培われた風土、文化がある。それは、考え方や行動の仕方や言葉使いや意思決定の仕方などを示す。エトスという言葉を使ってもいいかもしれない。これからの時代に、ある組織が生き残り、成長するためにはどんな風土・文化が適合するのか。これは非常に重要な問題である。様々な組織が風土を変えようと必死になっているのは、まさに生き残るためなのである。

 話は変わるが、兵庫県の西脇工業の陸上部監督だった渡辺さんは、あいさつがきちんとできる子が競技でも力を付けてくると言っていた。また沖縄の興南高校野球部監督である我喜屋さんは、ゴミを拾える子は野球が上手になると言っている。人が力を付けるためには、基本となる行動があるということである。それを身に着けさせることを「躾」というが、それが人づくりの始まりなのである。躾の徹底度が、その組織の風土を形作る重要な要素になるのではないか。そして、それを決めるのは組織のトップの考え方なのである。

 力量の部分はその人の生まれ持つ才能に左右される場合が多い。しかし、風土の部分はトップ次第である。もっとも、力量の部分も本人の意識とリーダーの指導で十分埋め合わせができるものである。そうすると、結局は、組織とはトップ次第、指導者次第という結論に至ってしまう。

 上に立つ者は、なんといっても、責任重大なのである。

 

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