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2011年12月26日 (月)

タクシードライバー

 会社の帰りに時々タクシーを拾う。そこで運転手さんと会話を交わすことがある。そうすると、その人の人生の一端を知ることができる。

 運転手の入れ替わりは激しい。とりあえず職に就きやすいからだろう。しかし、思っていたほど楽な仕事ではないからすぐに離れる。タクシーは全国に二十数万台の数があり、運転手は四十万人程度いる。

 二十数年勤めた建設会社がいよいよだめになりましてね、と語る私と同年輩の運転手さん。転職して一カ月ほどらしい。なる前には、道端で休んでいるタクシーを見て楽な商売と思っていたが、なってみると厳しいという。前の仕事で市内を走り回っていたので道は分かると考えていたが、それはすべて会社を起点とした動きだったので全然役に立たないと言う。

 その次に乗ったタクシーでは、三十年勤めた会社を病気のため退職した運転手さんに会う。いつまでも遊んでいるわけにはいかないので最近運転手になったという。この人もまだ道を覚えきれていない。乗客が道案内をしなければならなくなった。

 タクシードライバーの勤務はハードである。大体が隔日勤務で、20時間程度乗っていなければならない。給与は歩合制で、売り上げに対して定率で受け取る。バブルのころは相当な売り上げがあり、実入りも多かったらしいが、近年大幅に落ち込んでいる。先日、近くで悪いけどと声をかけると、いえいえありがたいです、なかなか乗ってくれないので、とのことだった。

 以前組合の委員をやっていたころタクシー会社の組合役員と付き合いがあったが、その人は厳しい条件のもとで会社とやりあっていたので、どこかの組の組長かと思うほど顔に凄味があった。闘いが作った顔である。

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