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2011年12月24日 (土)

食物アレルギー 「茶のしずく石鹸」に思う

 私にはまったくアレルギーがないので楽だ。よく聞くアレルギーに花粉症があり、高齢の人でも最近症状が出たという話を聞く。杉の花粉などは昔から飛散していたはずで、特に私のような田舎育ちは慣れているはずである。しかしそういう人でも発症するのは生活環境や食生活などの条件が変化しているからに違いない。

 ところで、新聞やテレビで加水分解小麦を成分に含んだ石鹸でアレルギー被害が出ているとのこと。調べてみると、この原料は化粧品原料として正式に認可されたもので、泡立ちをよくする効果があるらしい。問題になってから注意表示は義務付けられたが、現在でも幅広く使われている。「茶のしずく石鹸」は5千万個近く売れたそうで、この数が発症者の数を多くしているのだと思う。実際に重いアレルギー症状が出た人は六十数名という。化粧品などでもある程度の確率でアレルギーが出るらしいが、石鹸の場合は毎日使うものであるし、鼻や眼などから体内に吸収されやすい条件があった。

 アレルギーは体質として始めからあるのではない。使っているうちにそういう反応を生じるのである。石鹸を作った方は全く予想していなかったに違いない。発症事例が目立ってきてから添加を中止したのは賢明な処置だった。認可された成分でも、こういうことが起こるというリスクを想定せざるをえなくなった。アレルギー学会でも知見を持たなかった事例だったそうだ。

 消費者もリスク意識を持たねばならない。そばアレルギーというのがあって、ひどい場合には死にいたる。会社にも二人いるが、日ごろから注意している。彼らもどこかの時点で異変を生じ、診断を受け自覚を持ったのである。

 「そばアレルギー」があるからといって、蕎麦屋を営業停止にはできない。

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