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2011年12月18日 (日)

薄めて飲む酒

 これから日本酒の熱燗がおいしい季節だ。最近は冬場は専ら焼酎だが、若いころは日本酒が多かった。居酒屋で頼むのは大徳利の熱燗だった。

 醸造酒というものは蒸留酒と違って薄めて飲むものではない。おいしくない。逆においしくないと、ここの酒は薄めているのではないかという疑いが生まれる。学生の頃よく行っていた安い居酒屋ではそういう噂が話題に上ったが、真偽のほどは分からない。

 水増しとい言葉がある。もともとの意味はさきほどの酒の例から来ているのだろうが、広く、見かけの数や量をふやすという意味で使われる。
 これからの社会は水増し社会になるような気がする。富が思うように増えない。残り少なくなると、水で薄めるようにして使っていかざるをえない。江戸時代には金に他の金属を混ぜて金貨の水増しをやったのだが、今の世界でも実質的に同じようなことがやられている。

 終いには、酒に水を垂らすのではなく、水に酒を垂らすような状態になる。もはや、全く酒とは言えない代物になるのだ。

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