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2011年12月14日 (水)

良識を欠く経団連会長

 かなり前の話だが、大地震で原発事故が発生した5日後、経団連の米倉会長が「千年に1度の津波に耐えているのは素晴らしいこと。 原子力行政はもっと胸を張るべきだ」と語ったそうだ。その後も、たびたび「失言」を繰り返している。

 情報を受けとる感性、判断の目線、科学的な知見。いずれにおいても、大企業の経営者を長く務めてきた人物でもこの程度なのだと思われてしまう内容である。歴代の経団連会長にはこれほどまでにひどい人はいなかったように思うし、少なくとも世間の反応を予見し、言葉を選ぶ周到さを持ち合わせていたのではないか。

 とはいえ、米倉会長の発言は本音であろうから、それがストレートに出たことは私たちにとって悪いことではない。そういう考えの人が日本の大企業の経営者にいるのだという事実が明らかになる。こういう人が経営者に居続けるということは企業統治の問題である。大王製紙とオリンパスが問題になったが、あまりに常識を欠いた発言を繰り返すような人を引きずり降ろせない経営陣に責任はないだろうか。米倉天皇には何も言えないということか。

 繰り返すが、発言がひどい内容であっても、世間に報じられることはいいことだ。隠しこんでしまっては問題が見えない。そういう意味では言論も報道も自由でなければならない。

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