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2011年11月10日 (木)

しっぺ返し

 いつの映像か分からないが、おそらく二十年近く前のものだろう。柳家小三冶の落語のまくらで、彼の考え方が語られている。その中身は、「近頃若い女の子がこぞって海外旅行に行っている。少しアルバイトをしてお金を貯めては行っている。いい世の中になったもので結構だが、こういうものはいつまでも続くものではない。いつか仕返しが来ますよ。どこへも行けなくなりますよ。」と、こういう話だ。

 「しっぺ返し」という言葉がある。また、盛者必衰という言葉もある。調子のいい時は浮かれているが、それはいつまでも続くものではなく、いつか反動で衰退期が訪れる。いい時と悪い時が交互に現れるというだけではあまりに単純な捉え方だが、現象を見ていると素朴にそう言えるところがある。また、処世訓としても一定の意味を持つものであろう。

 そういえば、バブル経済の真っただ中で、こんなことがいつまでも続くはずはないとほとんどの人が思っていた。だからバルブがはじけても、驚きはしなかった。しかし、自分の負ってしまった負担には驚きを超えて茫然自失となったのである。

 いつかは崩れることは明らかだが、いつ崩れるのかは分からない。ここに難しさがあるのである。だから単純な処世訓では対応しきれない。上手い話には乗らないのが得策だが、世の中全体が上手い話に乗ってしまったら、自分だけ下車するわけにもいかないのである。

 いつか激しいインフレに見舞われると随分前から言われている。必ずそうなる。しかし、いつかは分からない。

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