« 小さな失敗から学ぶ | トップページ | 憑かれたように »

2011年11月 5日 (土)

ステークホルダー主義

 新聞に書籍の広告が掲載されるが、ハーバードビジネスレビューという月刊誌の広告に「ステークホルダー主義」という言葉があった。買って読んだわけではないので想像になるが、その言葉の意味するところは、「企業はこれまで経営者の利益と株主の利益を最優先し、短期的な利益を追求してきたが、そのような活動は継続的に社会に受け入れられることはない。これからは従業員、取引先、周りの社会との関係を重視し、共存共栄という考えを掲げるべきである。」ということではないか。

 私の勤める会社は、四者共栄という経営理念を持っている。ここでいう四者とは、「会社と株主、従業員とその家族、取引先、近隣社会」を意味している。最近では、「近隣社会」をより広く「社会」と読み替えている。このような考え方は日本では特殊なものではなく、近江商人の「三方よし」の考えのように昔からあったし、現在でも同類の理念を掲げる企業が数多くある。しかし、だからと言って、多くの企業がその理念の実現に最大の価値を置いているとは言い難い。しばしば一部の利益を優先する行動が見られる。

 とはいえ、企業が社会を構成するもっとも影響力のある組織体であるかぎり、その社会的責任は追及される。アメリカの企業もそのことを考えざるをえなくなったのだ。ステークホルダー主義という言葉がハーバードのビジネススクールでも語られるようになったのである。

 外圧によらず、自らの理念に基づいた行動が大事なのだが、それでも自分に甘くなる傾向はあるので外圧も必要である。消費者の声や地域住民の声は、なくてはならないものである。

« 小さな失敗から学ぶ | トップページ | 憑かれたように »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 小さな失敗から学ぶ | トップページ | 憑かれたように »