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2011年11月18日 (金)

体験は店では売っていない

 市場経済が世界中に行きわたり、お金が断然ものを言う存在になった。そして、基本的にお金で買えないものはなくなった。

 企業はM&Aで時間を買うことができる。財産のある個人は、庶民ではよほどの幸運がない限り手に入れることのできない様々のものを買うことができる。社会的な差異の根源はお金の偏在にあり、社会的な差異がさらにお金の偏在を拡大する。

 では、例外的にお金で買えないものはなんだろうか。そのなかの一つに「実体験」があるのではないか。お金をかけて条件設定すれば疑似体験することは不可能ではない。しかし、それは筋書きのある芝居のようなものだ。予想の付かない状況を、持っている自分の力で切り抜けていく生の経験は得がたいものだ。

 学生の時にしか体験できないものもあるし、ビジネスの世界でしか体験できないものもある。もちろん、お金を払わないと始められないこともあるにはあるが、意志さえあればできることも多い。こういう領域があるからこそ、個人にも組織にも形勢を逆転できる可能性が残るのである。

 とにかく、じっとしているのはもったいない。知的な活動も大事だが、物理的に体を動かし、世間の実情を見ることが重要である。

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