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2011年10月13日 (木)

ニューヨークでデモ

 ニューヨークのウォール街で経済格差に抗議するデモがあり、他の地域にも飛び火しているようだ。所得格差や失業の問題は今に始まったことではないが、長期化している上に改善の兆候がなく、不満が顕在化している。

 この現象には、アラブでの民主化すなわち独裁政権打倒の運動が呼び水になっていると言われている。それも動かしている要素の一つであろう。そしてアラブと同じように、種々雑多な人たち、思潮が流れ込んでいることも共通しているのではないか。体制やシステムの問題まで射程に入れて参加した人もおれば、生活の苦境を背景に不満のはけ口として参加した人もいる。また、社会の混乱を目的として、意図して参加している人あるいはグループもあるに違いない。

 このように、自然発生的な傾向がまだ強い運動であり、向かう方向も影響の大きさも未知数である。おそらく、アメリカの政治、もっと具体的に言えば大統領選を揺るがすほどの運動になる前に沈静化するだろう。ただし、発生の根がなくなったわけではないし、運動を組織化しようと考える政治勢力もある。要求の中身が絞られ、それが単一のスローガンに昇華していけば、かなり大きな運動になり、ひいては大統領選に影響を持つ可能性は残されている。

 アメリカはそれなりに統治の上手い国だから、ヨーロッパの国々に見られるような先鋭で大規模な暴動になる前に抑え込むだろうが、そろそろアメリカも危うくなってきている前兆である。日本でも若者の就職口がこのまま広がらなければ、若年失業者がプレカリアートの運動に合流し、予想外の事態を招く可能性がある。

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