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2011年10月18日 (火)

狭まる外食市場

 内食への傾向がなお強まっているようだ。外食企業はどこも安泰ではない。安価なチェーン店に客が流れる傾向がはっきりしていて、牛丼業態でもセールを行うと客が増える。250円の牛丼でどれだけ利益が出るのか。一般的に原材料(食材等)費率は3割と言われるので、75円で賄っていることになる。牛肉、米、玉ねぎなどを相当安く仕入れているに違いない。

 私の通勤経路に新たにサイゼリヤが店を出した。今のところ客入りはいいようだ。店の前にはたくさんの自転車が並んでいる。客層としては、小さな子供のいるファミリーが目立つ。この価格で子どもの好きな洋食が食べさせられたら、確かにお値打ちである。近くに、かなり前からやっているファミレスが2軒あるが、もともと入っていなかったところにサイゼリヤのオープンでこたえるだろう。随分前の話だが、バブルの時代には夜遅くまで賑わっていたことを思うと隔世の感がある。

 経済の停滞が中間層の崩壊を招いている点については、日本だけではなく欧州やアメリカでも問題視されている。外食や観光は中間層が支えてきた産業である。だから、今苦しくなるのは当然かもしれない。ファストフードやそれに準じる外食が流行る背景には、低所得者層の群がある。マクドナルドを頻繁に食べるのは豊かさではなく、貧しさの象徴である。豊かな層は、もっと食事らしいメニューを食べるか、母親あるいは妻の手料理を食するのである。ハンバーガーは病への招待状でもある。

 ますます外食は厳しい。消耗戦を生きぬくには、集客と徹底したコストダウンが必要だ。集客のポイントが価格だとすれば、コストダウンしかないわけだ。食材、非食材の仕入れ価格の低減と人件費の抑制である。外食に物を納めている商社やメーカーもまた消耗戦の渦中にいる。

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