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2011年10月16日 (日)

ボディビルのポージング(須藤孝三、末光健一、ほか)

 十年以上前のことだが、近所のボディビルジムに通っていた。週に1~2回しか行けなかったが、続けていると確実に効果が現れ、筋量が増えた。トレーニングで挙げる重量はベンチプレスで80~90kg、スクワットは100kg程度だった。どこまで挙がるかは、パートナーがいなかったので試しはしなかった。もしも挙がらなかったら大変なことになるからだ。

 そのうち忙しさにかまけて足が遠のいた。それでも自宅で細々とトレーニングしていたが、ある時腰に激痛が走り、それを機会にやめてしまった。やめてしまうと身に付けた筋肉は徐々に落ちていき、その分が脂肪に置き換わる。体重自体はあまり変わらない。

 少数派であろうが、中学生の時からボディビルには興味があった。最初はエキスパンダーを使い、高校生の時にはバーベルのセットを購入した。また月刊で出ていたボディビルディングの本も購入していた。このころのヒーローは須藤孝三選手だった。ミスターユニバースで優勝し、一躍名を知られることになった。とはいっても、世間一般に広く知れ渡る存在ではなかったが。また、少しさかのぼると同じくユニバースで優勝した末光健一氏がいる。この二人が日本のボディビル史上で最高の選手であると思っている。

 二人の画像や動画は、数は少ないがインターネットで見ることができる。ポージングの映像はYouTubeで見られるが、これは大変貴重なものである。須藤氏の場合はゲストポージングの映像で、末光氏の場合はどこかのスタジオで撮ったもののように見える。
 須藤氏と末光氏ではタイプが違うが、ともに見せ方が上手い。肉体が十分に鍛えられていてもポージングが下手だと訴えかけてこないのである。曲の流れに合わせて上手く動きを割り振っており、ポーズからポーズへの移動が滑らかである。また、自分の特長を把握しており、そこの強調が上手い。特に末光氏は、腕の伸縮を繰り返したり、腹部を捻じったりして変化を付けるのが上手い。名前で検索すれば見れると思うので、ぜひご覧いただきたい。

 日本の選手ではこの二人。外国のビルダーで見るのは次の三人。優れたビルダーは腐るほどいるが、私にも好みがあって見たい人は限られてしまう。
 三人とは、アーノルド・シュワルツェネッガー、フランク・ゼーン、ショーン・レイである。シュワルツェネッガーはどういう人物か説明を要しないだろう。日本では俳優になってからの彼が知られているが、アメリカではボディビル界のスーパースターだった。今では筋肉の大きさで彼を上回る選手は数多くいるが、バランスの良さ、美しさでは今だにナンバーワンだと思う。ただし、ポージングは御世辞にも上手いとは言えない。

 フランク・ゼーンは私のもっとも好きなビルダーである。タイプとしては須藤氏に近い。ミスターユニバースに勝って、そののち世界の最高峰ミスターオリンピアに優勝した。須藤・末光両氏と近い時期に活躍した選手で、互いに影響し合っていると思われる。ピンクフロイドの音楽にのせたポージングはメリハリがあって素晴らしい。さほど動きがあるわけではないが、魅せられる。指先まで気の入った、一つの芸術である。ただし、彼を見ていると、須藤氏のポージングも引けを取っていないように思う。背中の広がりを除けば、須藤氏で十分対抗できる。

 ショーン・レイは、ミスターオリンピアで何度も2位になりながら、一度も勝てなかった選手だ。気の毒に思う。彼もバランスのよいビルダーだが、その年に出来がよく話題性のある選手が出てくると二番手に甘んじることになる。マライア・キャリーのマイ・オールを曲に選んだところはよかったが、ポージングは上手くなかった。

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コメント

ボディビルを25年?ぶりくらいに再開しました。私は軽いオタクなので、大阪の日本橋(東京の秋葉原みたいな所)に良く行きます。
所がオタク達は、異常ながりがりか異常な肥満体のどちらかで、見ていると「やはり男らしい体でないといかんな」と思った訳です。
ただ私はハードゲイナーで、どんなに努力しても大した体にはなりません。素質がないのはわかっていますし、若くもないので勿論コンテストに出るとか、そんな考えはありません。
多少「鍛えているな」と分かる位の体になれば満足です。目標は来年夏にタンクトップで日本橋を歩く事ですね。
でも一年でバルクは大してつきませんよね。ですからバルクは諦めて、セパレーションを出すプログラムを組んでやっています。
各筋肉がはっきり分離していれば、タンクトップから露出している部分を見た人が、「鍛えている体」と分かりますからね。
セパレーションを出す方法は、ある一流選手から教えてもらいました。須藤さんみたいな、各筋肉がはっきり分離した美しい体が目標です。

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