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2011年10月27日 (木)

老朽化する構造物

どの国においても、経済の成長期には建造物があまた造られる。まずは国策によってインフラが整備される。港湾、道路、橋など。続いて企業によって商業ビルが建てられる。また、労働者が住むアパートやマンションなどの建物が建っていく。

 1970年が経済成長の一つの節目と考えると、それから40年あまり経過する。その間に建てられたおびただしい数の建造物が日を追うごとに老朽化し、耐用年数の限界に近づいている。人間は若い時には自分が年老いた時のことは頭になく、当然のことながら備えもしない。社会においても成長を遂げているときは兎に角造るのが先決であり、補修や建て替えの費用まで計算に入れていないのだろう。

 行政でも予算をとって順次補修・改修を進めているが、なにぶん予算が不足している。まだ誤魔化せているうちはよいが、事故が起こる兆候が出始める時期に至ればただ事ではない。いつだったか韓国で橋が落ちる事故があったが、それは論外にしても近い現象は起こってくるのではないか。ただただ、細々と手当てをして使用不能になる時期を先延ばしする。最後に引き受ける将来の世代への負の遺産である。

 人口の多い地域はまだ優先的に予算が投じられるであろう。しかし、過疎の地域では、十分に活用されず、メンテナンスされず、結局は放置・放棄されるのではないか。そのことが、地方での災害の程度を大きくすることにもつながるかもしれない。

 できるならば、上記の問題も含めて、将来を見据えたバランスのよい政策を期待したい。未来の人々に思いを巡らせることも今重要なことである。

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