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2011年9月29日 (木)

眼下の敵(THE ENEMY BELOW)

 私の大好きな映画である。1957年20世紀FOX社の製作で、主演はロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンスである。DVDを購入し、何度も観ている。

 ロバート・ミッチャムは米海軍駆逐艦の艦長、クルト・ユルゲンスは独Uボートの艦長である。互いに知力を尽くして任務を遂行する。駆逐艦はUボートを追うことが任務だが、Uボートの方は味方の船から暗号文書を受け取ることが任務である。この立場の違いが戦闘の行方を左右することになる。ロバート・ミッチェル扮する艦長が、この条件がなかったならば敵が圧倒的に有利であることを口にしている。

 米軍の指揮官は合理的だ。妻とともに乗っていた商船を独潜水艦に沈められ、妻を亡くした。当然報復の感情を持っているのだが、あくまで任務の遂行に徹している。部下に適切な指示を与え、士気を鼓舞し、戦闘の目的に向かって組織を動かせる。この艦長の行動は、経営にとっても参考になる。過去2回、会社で部下にこの映画を見せたことがある。

 Uボートの艦長は百戦錬磨のベテランだ。長い経験の疲れもあって、戦うことの意味を見出せなくなっている。潜水艦の装備が機械化され、人が判断する余地が狭くなっていることを嘆く。人間的な間違いが起こりえなくなっているというのだ。職人的軍人気質と言えようか。そういう意味では、米軍と対照的だが、それでも同じ戦をぎりぎりで戦っていることから生まれる共通点も多々ある。

 Uボートは爆雷を繰り返し投下される。そして、兵士たちは恐怖のため戦闘意欲を失くしてしまう。艦長は大胆にも、兵士たちを鼓舞するためにレコードをかけて歌を歌いだす。所在を探知されるリスクを冒しても、兵士の士気を上げる策に打って出たのである。ここは、なかなかの見どころである。艦上で海中を伝わる歌声を耳にした駆逐艦艦長は苦笑いする。敵艦長の意図がよく理解できたからである。

 やや単純化されているきらいはあるが、ここは娯楽映画の限界である。アメリカの映画にしては真面目に撮られているし、細やかな部分もある。現代のアメリカ人はどう受け止めるだろうか。アメリカにとっても貴重な映画だと思うのだが。

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