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2011年7月 4日 (月)

岩瀬仁紀の起用に見る落合監督の采配

 7月1日の対巨人戦で、9回にクローザーとして送った守護神岩瀬が打たれて、なおも走者を残したところで浅尾に代えた。この采配が話題を呼んでいる。

 かつて日本シリーズでパーフェクトの山井を岩瀬に代えるという球史に残る采配があった。私は、勝利に向かってゲームをマネジメントする監督という立場に身を置いて、落合の選択を支持した。これが単にプロ野球の一ファンということで気楽に考えていたら山井の完全試合を見てみたかったという素朴な意見になっていただろう。それも間違いではない。ただ自分の身の置き方の問題である。(ちなみに、川上憲伸だったら交代させたかという質問に対し、落合は、憲伸だったら自分から降りただろうと語った。)

 岩瀬は今シーズン、セーブのプロ野球記録を打ち立てた。素晴らしい記録である。見た目からは、ソフトバンクの和田と同じく、まったくそんな力を感じさせないのだが・・・。しかしながら、いくらケアの状態がよいとはいえ、投球の力は衰えている。それを考えると、浅尾にかかる負担はより大きくなるし、二人セットで抑えきるというパターンが必要だ。必ずしも、岩瀬でゲームセットという形にこだわる必要はなくなる。特に今シーズンを考えてみても、記録の達成で一服感の出る岩瀬よりも、浅尾に比重を置きたい。

 情勢が変われば、戦い方も変わる。落合の使命は、シーズンを通して(シリーズであれば、シリーズを通して)最高の結果を出すことである。一試合だけよければそれでよいという考え方はとらない。なんとも冷静であり、また非情でもある。

 落合はプロ野球に入るまでは、まともな練習ができた時期がないと言っていいほど紆余曲折があった。高校の時は、練習をさぼって映画ばかり見ていた。おそらくそのことは監督になってから活かされているのではないか。いい映画の作り方とペナントレースの戦い方には相通じるところがあるように思うのである。

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