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2011年7月 9日 (土)

四幕劇 小林栄三さん

 しばらく前のことだが、日経の夕刊コラムに伊藤忠商事の会長である小林栄三氏の文章が載っていた。タイトルは「四幕劇」である。伊藤忠と言えば、現中国大使の丹羽宇一郎氏が思い出されるが、丹羽氏と同様小林氏も新聞や雑誌によく登場する人である。

 日本の政治経済の問題は四幕劇で語れる。第1幕:全く問題がないと対策を拒む。 第2幕:問題の存在は認めるものの矮小化する。 第3幕:問題を先送りする。 第4幕:どうしようもなくなり降参する。

 このような現象は日本だけに起こるものではない。しかし、日本の組織における弱点を語るには有効な切り口である。保守的な組織においては、既存の制度や風土を維持することが最大の価値となる。ところが、どんな組織でも変化は避けられないし、問題の発生も避けることができない。問題を解決するためには、何かを変えなければならない。変えることを躊躇すれば問題が先送りされ、矛盾が蓄積し、その結果、組織は瓦解する。

 今日の組織においては「変化」と「動き」が重要だ。現象としては、会話が活発であること、事あればすぐに集まって相談していること、現実に合わなくなった制度や仕組みはすぐにやめたり変えたりしていること、である。

 「静かな会社」は早晩つぶれる。

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