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2011年7月14日 (木)

異動

 先月異動があり、別の部署の責任者となった。とはいっても、同じ本部内の部署だから、座る机は同じブロックにあり、周りにいる人は見慣れた人たちである。

 異動して仕事の直接の負荷は小さくなった。それは、前のポジションでは自分で実務を担当する機会が多かったからだ。自分で企画を考え、段取りし、資料作りまですることが多かった。それは部署の特性にもよるし、スタッフの人数の問題もあった。異動した部署では、定常的な業務が多く、各セクションの担当が実務を分担しているので、自分が直接手を付けることがない。文字通り管理をしていればいいし、意志決定を適切に行えばよいのである。

 楽かどうかというと、単純には言えない。ある意味、手を動かしている方が仕事をしている気にはなれるし、周りもそういう目で見る傾向がある。しかし、逆を言えば、あの人は管理職のくせに何事も自分でやろうとすると誹りを受けることにもなる。極力、自分では動かないようにすることが大事だ。

 自分で動かないのだから楽だろうと思うかもしれないが、観察したり、考えたりすることは決して楽なことではない。頭を使わずに、決められた時間まで、繰り返し決まった仕事をしているのは健康でありさえすれば比較的容易なことだが、今のような厳しい環境になると、管理職のみならず、どんな社員にも仕事のやり方まで考えさせるようになる。どうしたら惰性的な仕事から抜け出て、自ら業務の改革に取り組むようになるか、それを考えて手を打つのが上司の仕事である。やらせるだけではなく、考えてやらせるのである。ところが、これが難しい。

 アウトプットには、これまでにない付加価値を付けたい。資料を作るなら、数字を表にまとめるだけではなく、こういう見方ができますよとか、こういう問題点がありますよとか、改善の方法にはこういう手がありますよとかいう意見を加えたい。そういうことのできる社員が少しでも増えれば会社のレベルはうんと上がる。

 そう書くと、私の勤務する会社の社員はレベルが低いのかと思われるが決してそうではない。社会から要求されていることが高水準なのである。同様に、私自身に求められていることも大きい。自分を変えずして、人を変えることはできない。

 

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