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2011年7月 3日 (日)

自分自身の棚卸

 企業では一年に一回決算を行い、一年間の活動の成果を確認すると同時に、現在の実力を評価する。これは会計上および税務上必要な作業であり、やらないわけにもいかない。その際に、期末の商品在庫や原材料の在庫を数え、他のものと合わせて資産を確定させる。

 同じように、一年に一度と限ることはないが、人間にもときどき棚卸が必要だ。かつて、コンサルタントのある先生に、自分を成長させようと思ったら、まず棚卸をやりましょうと言われた。すなわち、一言でいえばこれまでの人生の振り返りであり、より詳しく言えば、現在の自分が持っているもの、あるいは持っていないものの洗い出しである。強みと弱みという言い方もできる。

 誰しも弱みを抱えている。それは何点か上げることができるだろう。しかし、私が思うに、最大の弱点というものは、自分では分かっていても、人前でさらすことができない。ここだけは触れずに通したいのだ。それは、無理に明かすこともないように思う。だけれども、自分のなかでは明確にしておきたい。だれにも見せることもない、プライベートの手帳には書き記しておこう。それは、一遍には難しくとも、早く克服しなければ、自分の限界を超えることができないのだ。

 なんの努力もなしに、なんの障害もなしに成長していける人間は少ない。豊かな才能に恵まれ、制約条件のない環境に育てば、若くして華々しい活躍をする人物もありえなくはないが、早晩なんらかの壁にぶつかることになる。
 たまに自己評価をしっかり行い、成長の戦略を立てることができれば、才能が万全でなくとも、環境が不十分でも、確実な進歩が可能である。

 まずは己を知ることが肝要である。

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