« 刑務所について | トップページ | あまりにくだらないテレビ番組 »

2011年7月28日 (木)

物流について

 これまで仕事で物流業者と付き合うことが多かった。どうやったら運賃を中心に物流コストを下げられるか協力して考えてきた。そこでいろいろなことを学んだ。たとえば、「さしみ」という言葉を聞いた。さしみとは「3・4・3」という数字を表わしている。これは集荷に3割、移送に4割、配達に3割、それぞれコストがかかるという意味である。どこを重点にコストダウンするかが問題だ。

 物を運ぶという仕事は機械化、自動化が難しい。集荷の時に、大口顧客であればリフトを使えるとか、宅急便であれば自動仕分け機を使うとかの術はあるが、トラックの運転や荷降ろしはドライバーがやるしかないし、宅急便は戸口まで一軒一軒持って回る。本当に手間と体力の必要な大変な仕事なのである。

 それでもさまざまな工夫をして、コストを下げ、競争力を生みだそうとしている。とはいえ、各運送会社にできることは細かな施策である。費用の多くを人件費で使うから、個人で軽貨物を持つ事業主に荷物を渡して運ばせたりする。出来高払いだから、固定費にならずリスクが小さくなる。あの軽貨物の運転手は、実質の収入は厳しいだろう。車の費用と燃料費だけでも月にいくらかかるか。1個運んで100円もらえたとしても100個で1万円である。そこから経費を引いていくと残るはアルバイトの日当とあまり変わらない。年配の運転手が多いのはうなずける事実である。

 物がなければ生きていけない。物流はなくてはならない仕事である。トラックを、そしてドライバーを見かけるとご苦労さんと言いたくなる。誰かと話しているときに出た案だが、運送会社が協力して各地域に配送センターを作り、荷物はすべてそこから配送するようにする。最終の工程だけでも集約できたら随分効率化できるだろう。各企業が激しい競争を繰り返している中で、そういう思い切ったことはやりにくいが、それこそ国土交通省が音頭をとり、強制力も行使すれば、いやいやの振りをしながらも運送会社も助かるのではないか。

 走っている(文字通走っている)ドライバーを見たり、リヤカーで宅急便の荷物を運んでいる姿を見たら、彼らもまたこの社会を支える大きな力になっていることを思い返し、感謝しよう。

« 刑務所について | トップページ | あまりにくだらないテレビ番組 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 刑務所について | トップページ | あまりにくだらないテレビ番組 »