« 桜咲く 花見は近所で済ます | トップページ | 最後の一葉 オー・ヘンリー »

2011年4月11日 (月)

蛇と芋虫 平井先生の思い出

 中学生の時に面白い話を聞いた。確か平井という名の美術の先生だった。

 蛇が嫌いな人と芋虫が嫌いな人の割合は世界のどの地域においても同じだと言うのである。そのことが本当かどうかは分からないが、平井先生が言いたかったことは、こういうことだろう。
 「人類とは言っても、体型の違い、眼の色の違い、皮膚の色の違い、話す言語の違いなどさまざまな種差が存在している。そんななかでも、原始的な感覚において共通性を持っていることは、進化のもとを辿れば共通の祖先をもっていることを示唆している。」

 このように一般化すると、正しいと思ってしまうのだが、蛇と芋虫になると本当かなと疑いたくなる。私はどちらも嫌いだ。どこに蛇や芋虫が好きな人がいるか。特別な爬虫類マニアか昆虫マニアだけであろう。
 どちらが怖いかと聞かれたら蛇と答えるが、それも大半の人がそうなのに違いない。

 これ以外にも興味深い話があった。人間は歳をとるにつれ常識にとらわれて自然で自由な感性を失くしていく。あるとき、うちの子は太陽を黄色で描くのだがおかしくありませんかという母親からの相談を受けたらしい。太陽は赤色で描くものだと思い込んでいるのである。しかし、実際は黄色に近い。赤色で描かなかった子供のセンスが優れているのである。

 絵はできるだけ下手に描けと教わった。この絵は本当に下手に描けていると称賛していた。常識の破壊こそ先生のテーマだった。

« 桜咲く 花見は近所で済ます | トップページ | 最後の一葉 オー・ヘンリー »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 桜咲く 花見は近所で済ます | トップページ | 最後の一葉 オー・ヘンリー »