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2011年4月24日 (日)

貴志祐介 「日本ボクシングの黄金時代」

 今朝の日本経済新聞文化面に作家の貴志祐介氏が「日本ボクシングの黄金時代」と題する記事を書いている。この内容は私が書きたかったものだ。要旨は全く同じである。ただし、私ではこんなに上手くは書けないが。

 貴志氏は1959年生まれなので私とほぼ同年である。したがって同じように、大場政夫をはじめとする当時のチャンピオンたちのファイトに影響を受けて育ってきている。世界戦はゴールデンタイムに放送され、会場には厳粛なムードが漂っていた。全国のファンの注目を集め、勝てばヒーローだし、マットに沈めば惨めな姿をさらけ出すことになった。おそらく、日本人選手が敗れることの方が多かったはずだ。勝った時の昂揚だけではなく、負けた時の選手の姿に学ぶことも多かったのではないかと考えている。

 さて、貴志氏が言うように、今は日本ボクシングの黄金時代にある。長谷川、西岡、内山の3人をあげているが、これだけ強い選手が集まったのは過去にはない。スピード、パンチ力では世界でも間違いなく上級に入る。ちなみに亀田は並みの選手である。

 にもかかわらず昔ほど盛り上がらないし、人気も出ない。貴志氏はPR不足だという。一理ある。背景には、昔と条件が違うということがある。プロスポーツの種類が増え、スポーツファンの興味が拡散している。同じ格闘技でもK-1があり、派手に宣伝され、いい時間帯に放映されている。ベルトの重みはボクシングの方が圧倒的にあるはずなのに、魔裟斗選手などの方がもてはやされている。

 とはいえ、このままではもったいない。西岡、内山のファイトはスリリングだ。ショービジネスとしてもっともっと高く売れる。ビジネスはともかくも、純粋にスポーツの視点で見ても、その技術とパワーは一級品で、観賞する価値がある。
 西岡のパンチはなぜ一発であれだけのダメージを相手に与えられるのか不思議である。おそらく、打った後の姿勢がいいのと、相手の急所に入る時の拳の角度がいいのと、それに続くフォロースルーが効いていることが要因だと思われる。強い選手には、他と違った技術的な裏付けがある。気持ちだけでは勝てないのである。

 ボクシングファンとしては、世界戦だけではなく、各地域で行われているマイナーな試合にももっと客が入って盛り上がりたい。ご贔屓の選手を作れば楽しく見られるだろう。

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