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2011年4月24日 (日)

東電社長 避難住民に謝罪行脚

 東京電力の社長が、福島第1原発の事故で避難を強いられている住民に対し、謝罪して回っている。各局のニュースでその映像が報道されているので見た人も多いだろう。本来ならばもう少し早く足を運ぶべきと思うが、社長が体調を崩していたことがあるし、住民の側にも受け入れるだけの気持ちの余裕がなかったということもあろう。

 住民からは厳しい言葉が飛ぶ。当然だ。ひたすら頭を下げるしかない。いつになったら帰れるんですか。「しばらくは帰れません。」が正しい答えに違いないが、そう答えるわけにはいかない。事故を起こした企業のトップは責任が重たい。トップに就くときには、こういう事態を起こしてはならないし、起こした時には責任を一手に引き受けるという覚悟が必要だ。責任から逃れようとする思いは断ち切らねばならない。見ている私も非常に重苦しい気分でニュースを眺めていた。

 さて、一方で社長を慰めていた住民もいた。疲れているだろうから気を付けなよと声をかけている老婆がいた。この老婆には原子力に関する科学的な知見はないだろう。なにか大変なことが起こったという認識はあるが、たまたま社長なんか引き受けたがためにこの男も苦労しているんだろうという思いなのではないか。こういう意識もまた大衆の一部にある。「起こしちゃったことは仕方ねえから、早くなんとかしてくれよ。」という声が中年男性からかかった。まさに、起こったことを取り消してもとにもどることはできない。全力で対策を講じ、一日も早く放射性物質の発生を封じ込むことこそ東電の責務であり、また政府の責務でもある。

 日本の首相が、あの東電の社長のように国民に頭を下げて回ったことがあるだろうか。公害や薬害の問題などで謝罪したことはあったろうが、あのような深刻さはなかったのではなかろうか。「自分が管理していたわけではない」という言い訳がある。

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