« 同じカテゴリーでくくれない | トップページ | NHKの報道に疑問 »

2010年11月21日 (日)

頑張れない 頑張らない

 「頑張る」という言葉が広く普及するきっかけとなったのは、ベルリンオリンピックで前畑秀子が金メダルをとった時のラジオ放送であるとの説を聞いたことがある。例の「前畑ガンバレ!前畑ガンバレ!前畑勝った勝った勝った」の連呼である。

 近年、うつ病などの精神疾患が増加し社会問題化している。その理由はともかく、患者への対処法としては頑張らせず、無理させずの原則が貫かれている。禁句は「頑張れ」である。
 しかし、頑張らないのは病気の人だけではない。特に問題のない普通の人が皆頑張らなくなっているように思える。がむしゃらに働く、夜遅くまで働くことが賞賛される風潮がなくなった。外資や大手商社などでは今でも遅いと聞くが、多くは遅くまで残業することをよしとしていないし、過度の競争は協力関係を阻害することによって逆に生産性を下げるように言われる。そのことには一定の正当性はあるのだが、効率の追求は「要領」のよさと同義に解釈されて、必死さや一所懸命な姿勢をネガティブに見てしまっている。
 確かに外から押し付けられて、追い立てられるように働くことには弊害が多い。心の病もそこに原因の一つがある。しかし、自分なりの高い目標に向かって邁進することを避けていては大きな進歩はない。今の日本にはそういう人間観が不足している。

 頑張らないのか、頑張れないのか。いずれにしても、そういう姿勢や態度が大勢を支配すると国は活力を失い衰退する。どうもこれは、アメリカや中国など世界をリードしたい国の陰謀なのではないかと疑いたくなる。国を弱めるには、国民の精気を抜きとってしまうのが有効だ。これは自戒のための仮説であるが、結果的にそうならないように、頑張ることを否定的にとらえることはやめようじゃないか。

« 同じカテゴリーでくくれない | トップページ | NHKの報道に疑問 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 同じカテゴリーでくくれない | トップページ | NHKの報道に疑問 »