« お客様目線 | トップページ | 懐かしいギャグ 空手の通信教育 »

2010年11月27日 (土)

実力と結果のバランス

 何ごとにおいても実力通りの結果が出るとは限らない。当人のコンディションと競合する者の出来との関係で結果が動くからだ。

 岩崎恭子がバルセロナ五輪で金メダルを獲得した時のことを思い出す。彼女は無名の選手だった。代表選考会の日本選手権でも一番にはなっていない。それでも、それまでの自己記録を次々と塗り替えており、成長期の絶頂にあった。その勢いはバルセロナに行っても依然として続いていたのだった。
 順調に予選をクリアして決勝へ。本人は決勝に残っただけでも満足だったらしいが、その無欲が奏功して後半の伸びが素晴らしく、ゴール手前で先行者を逆転して一着になってしまった。まさに、「なってしまった」のである。成長期には一気に記録の伸びる瞬間がある。特に女子の場合にこういうことが起こる。身体的な成長が短期間に現れる特徴があるからだろう。

 この結果は彼女のその後の人生を大きく狂わせることになった。帰国後金メダリストの泳ぎを見ようと大勢の観衆が競技会に押し寄せたが、結果を出せなかった。一番にはなれず、記録も更新できなかった。精神的な重圧が体の動きを悪くしていたこともあるし、そもそも金メダルにふさわしい真の実力も十分備わっていなかったと思われる。

 このように、力以上の結果が人を駄目にすることがある。結果は自分の力でコントロールできないものだから如何ともしがたい。受け止めるしかないのだが、贅沢なようだが良い結果だからそれでいいとは言えないのだ。岩崎の場合はその典型であった。
 一般の人がこのような経験を得ることはまずないだろう。力を出し切れずに後悔するケースの方が多いかもしれない。

« お客様目線 | トップページ | 懐かしいギャグ 空手の通信教育 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« お客様目線 | トップページ | 懐かしいギャグ 空手の通信教育 »