« 脳の活用について | トップページ | 早稲田が東大に敗れる »

2010年10月 3日 (日)

弱いものが勝つ方法 序説

 強いものが勝つのは世の常である。もちろん絶対に勝つとは限らない。弱いものでも戦い方によっては活路が見出せる。そこに勝負の醍醐味がある。

 世の中弱いものが圧倒的に多く存在している。少数の勝者が戦利品を独り占めするのも世の常であろう。しかし、いつまでも負け続けているわけにはいかないのだ。強いものでも時に敗北する。その時の相手が自分になるように知恵を凝らさなければならない。

 勝負といってもいろいろある。分かりやすいのはスポーツだが、古来戦争があったし、今でも政治や経済活動における競争は常に行われている。スポーツのなかでも、一対一の勝負もあれば、チーム同士の戦いもある。それぞれ戦い方が違ってくる。政治の戦いは自分が代表する集団の利益を背負っているし、相手が限られるから熾烈を極めるであろう。経済の戦いは、相手が数多く存在する場合が多く、戦っている感覚が希薄になる傾向があるが、失敗すれば経営の、あるいは生活上の困難を招くので気を抜くことができない。

 ここでは、相手が集団である場合を想定しよう。

1 敵の弱みを知る
 まず、相手の弱みを知ることが大事だ。それも個々の成員の弱さよりも組織的な弱点の把握が優先する。これは組織が大きくなればなるほど重要である。少人数同士で戦うゲームであれば、プレーヤー一人一人の研究が欠かせないのだが。
 時に組織の結束が弱まる時があり、こういう状況でその傾向が強まるとの情報があればそこが攻撃のタイミングになる。おおよそリーダーが交代になったときには組織の紐帯はリセットされるものであり、短期ではあっても一瞬緩む。また、厳しい状況での戦いが長期に続いている場合、成員に心身ともに疲れが出て一服感が生まれる。そこで組織が緩む。ここも狙い時である。
 各組織には特徴がある。得手不得手があるのはどこにもあてはまる傾向だ。不得手なところを責められるといやなものである。あまり気にするほどの影響がなくても気を取られることがある。リーダーがそこは気にしなくてよい、放っておけと明言すればよいが、曖昧にしていると得手の部分に注がれるべきエネルギーを失うことになる。

2 自分の強みと弱みを知る
 1の裏返しである。ここで注意しなければならないのは、強みは意外にも弱みと紙一重である場合があるといことだ。確固とした指揮官がいれば強力な組織でありうるが、これがいったん弱り始めるとたちまち脆弱な組織となる。攻めの得意な組織は確かに強いが、概してそこに資源を集中しているため、守りは手薄である。そこに着目して、バランスを再検討する必要がある。その際には、個々の利益にこだわらず全体の利益を優先するものの見方を持つ必要がある。セクショナリズムは正しい認識を阻害する。

3 情報戦に勝つ
 情報に対する感度を上げる必要がある。入手手段を充実させる必要があるが、意外に情報は入っているものである。しかし、重要性が判断できないので見逃していることが多い。正しく評価し、戦術に結び付ければ行動の無駄を無くすことができる。

4 相手を大きく見ない
 実際以上に大きく感じる必要はない。メンタルな面で劣勢に立てば、すでに敗北は決定したも同然である。

5 自分ができることに集中する
 できないことをやろうとしても無理がくるだけである。とにかく自分の力を100%だすことに集中する。 

6 時にかく乱する
 奇策に溺れてはいけないが、がっぷり四つに組むと苦しい。様子を見ながら攻撃に変化を加える。

7 敵失に乗じる
 非常に大事なことだ。相手にもいくつかミスが出る。ここでこちらの力を集中させ一気に攻めることが必要だ。決断したら一気だ。

8 兵站の重要性
 補給部隊、裏方の力が欠かせない。組織は総合力だ。日ごろから裏方を大事にしていない組織はいざという時に戦えない。

 かなり思いつきで書いてしまったが、孫子の兵法でも読めばまとめて書いてあるだろう。弱いものが勝つためには、ノーガードで殴り合うような戦い方は避ける。時にすねに噛みつくような行動も必要なのだ。そうすると強者はひるむ。そして、相手として避けるようになるのだ。避けられているうちに力をため込むのである。

« 脳の活用について | トップページ | 早稲田が東大に敗れる »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 脳の活用について | トップページ | 早稲田が東大に敗れる »