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2010年9月18日 (土)

浜矩子氏の発言から

 遅い夕食をとりながら報道ステーションを見ていると、学生の就職難について話し合っていた。ゲストの一人に浜矩子氏がいた。最近では著書が多く、知名度も上がっている人である。

 番組では就活に忙しい大学生にインタビューし、なかなか内定が出ない状況を報じていた。浜氏はコメントのなかで、「企業も学生もこの問題を打開するために一緒に考えなければならない。」と語ったのだが、難癖をつけるつもりはないが疑問を感じてしまった。なんとなく聞こえの良い表現だが、一緒に考えるのは無理だろうと思うのだ。
 学生は学生で、企業が求めている人材の質や働く目的について考えるだろう。企業は企業で、継続的な発展のために新しい人材の採り方について考えるだろう。「一緒に」が、同時にという意味でならすでに考えているのだが、浜氏の言葉の意味は「協力して」という意味だろう。であれば、それは難しい。会社は組織だが、学生は個人だ。組合があるわけでもない。企業はしばらく新卒を採用しなくても、さしあたって経営に窮することはない。学生はこの瞬間が勝負である。これだけ立場の違う二者が対等に協力して考えることはできないのだ。

 一学年で10万人ほどが新卒採用からあぶれるらしい。それだけ企業も余裕がないのだが、雇用も社会的責任の一つとして考えてみるべきだし、事業の成長や新規事業への挑戦で人材を活かす道を拓くべきである。

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