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2010年9月16日 (木)

首藤瓜於 「脳男」

 第46回江戸川乱歩賞受賞作。気楽に読めばいい作品なので、あまりとやかく言わない。読めば面白い作品である。

 脳や心理に関する科学の知見が盛り込まれている。それが正しいのかどうか、虚構も含まれているのかどうか判断はつかない。サスペンスとは言え、ストーリーは虚構であっても、それを組み立てるための、あるいは基礎づけるための科学的情報に嘘があってはいけない。まだ証明できないような要素は、そう書き添えるべきだろう。よく知らないが、そういう約束事は存在するのだろうか。
 とはいえ、SFなどの領域になると、ほとんどすべてが説明不能の世界のように見える。何億光年も離れた星に異星人がおり、地球人と交流したり戦争を起こしたりする。どういうエネルギーを使い、どういう装置で移動できるのか。私はその方面に疎いので、よく分からないが、アイザック・アシモフなどは科学に精通した人であるし、他の大家も深い知見を持った人達だろうから、いい加減なものではないだろう。それにしても、文字通りフィクションなので、読む方もそれを承知で選んでいるに違いない。

 続編の脳男2は上下2巻で、同じく講談社から出版されている。

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