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2010年9月21日 (火)

映画「悪人」を観る

 今日は珍しく劇場での映画鑑賞。梅田のTOHOシネマズへ家内と出かけ、吉田修一原作の「悪人」を観た。原作の文庫本上下を買ったのだが、それを読む前に映画の方を観てしまった。

 感想だが、途中で飽きが来なかったので良かったのではないか。この飽きが来る来ないが私にとっての評価の一つの基準となっている。全体の構成については特にないが、これは必要ないのになぜ入れたんだろうと思った場面が一つあった。しかし、その後の展開にくぎ付けになっているうちに映像の内容を忘れてしまった。映画というものはあまり説明口調になってしまってはいけない。

 断片的な感想を。主演の二人について。妻夫木聡はせりふはあまりうまいとは思わないが、人気があるから仕方ないか。深津絵里は上手。地方の紳士服チェーン店に行けばいそうな感じを出している。しかし、こんな女に惚れられてみたいと男は思う。岡田将生(後で調べて名を知った)は、地でやっているのではないかと思わせるほど生意気な学生を好演している。柄本明は面白い役者だが、今回の役は良かった。娘の死体を確認するところと、そのあとその場所から足早に立ち去るシーンが父親の心情と体面をよく表している。宮崎美子はそこそこか。相変わらず胸が大きくて役柄と不釣り合いである。われわれの世代にとってはアイドルであり、嫌いではないのだが。
 樹木希林は老けてからの老婆役がよい。もっと老ければもっと味が出るように思う。詐欺師にだまされ、高い漢方薬を売りつけられる場面があり、その後でお金を取り戻しに行くのだが、あのシーンも無くていいのではないかと思った、賛否両論あるだろうが。井川比佐志はいつも通りのわき役だが、あの役は井川でなくてもよい。もったいない。井川という役者は大衆のエネルギーの象徴のような人なので、病人は似合わない。

 勝手なことを書きならべたが、よい映画だった。お薦めしたい。

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