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2010年9月 7日 (火)

ラマダーンから考える

 ラマダーンとは、イスラム教徒の間で行われる断食を主な内容とする行事である。夏場に一カ月弱の期間、日の出から日没まで飲食を断つ。過去に宗教上の理由で遠隔地への移住を余儀なくされたイスラム教徒の苦難を追体験するのが目的だそうだ。
 昼間は活動する時間帯なので厳しい試練である。特に水分が摂れないのは苦しい。今年の夏はイスラム教の国も猛暑であったらしく、工事現場などでは体の不調を訴える人が例年を上回ってあり、政府も関係者に休憩を多く取らせるなどの措置を要請したようだ。また医療関係者も、重労働にあたる作業者にはあまり無理をさせないでほしいとのコメントを出していた。

 自分の生活をふり返ると、飲みたいときに飲み、食べたい時に食べている。もっとも、イスラム教徒とて信仰上の理由でその行為を選択しているのであって、飲み食いできないのではない。しかし、飲みたいときに飲めない、食べたい時に食べられない人は世の中にごまんといる。世界の人口の7人に1人が飢餓状態にあるらしい。

 われわれは普段そういう人の存在を全く考えずに生きている。たまには思い出してもよさそうだ。ラマダーンに入る人達は、目的は違うけれども、飢餓状態にある人びとを思い出す機会を得ていると言えるだろう。日本人にそのようなチャンスはない。せいぜい、健康診断のまえに飲食を控える程度だ。それは飢えた子どもたちを思い出すことにはなるまい。彼らの写真を目に見えるところに貼るとか、休日に2日間断食してみるとか、そういうことをやってみたらどうだろうか。

 後者の試みを一度やってみようかと思う。とはいえ、今の暑さでは、ちょっと弱気になってしまう。

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